秋の風物詩とも言える
コオロギと鈴虫ですが、
一体どう違うのでしょうか?
同じ虫ではないのか?
と思う方もいることでしょう。
今日はそんなコオロギと鈴虫の
鳴き声やえさの違いなどをピックアップします。
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コオロギと鈴虫の種類の違い
鈴虫もコオロギもどちらもが
雌に求愛するために美しい鳴き声を
響かせるという特徴を持ちます。
更に、バッタ目、キリギリス亜目という
同じ分類をされた虫でもあります。
実は、コオロギには更に分類があり、
日本で代表的と言われているのが
エンマコオロギという種類です。
その他には
・ツヅレサセコオロギ
・ミツカドコオロギ
・ハラオカメコオロギ
・モリオカメコオロギ
など、多くのコオロギが存在しています。
それぞれ大体同じ形ですが、
大きさや色、足の形、そして鳴き声に違いが見られます。
一方、鈴虫ですが複数種類存在していません。
コオロギと同じくらい見慣れた仲間に
・クマスズムシ
・エゾスズ
などが存在していますが、
鈴虫の種類ではないのです。
この種類とはどう違うのか?を
猫で例えると・・・
まずライオンと猫は違う種類であることは明白ですよね。
この関係がコオロギと鈴虫の関係にあたります。
鈴虫とクマスズムシもこの関係と言えます。
猫のマンチカンとスコティッシュフォールドは
猫の中での種類の違いですよね。
これがコオロギとツヅレサセコオロギなどの違いなのです。
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コオロギと鈴虫の鳴き声や形の違い
鈴虫とコオロギの鳴き声は、
耳を澄ますと違うものだということがわかります。
コオロギは「コロコロコロ」と鳴きます。
鈴虫ですが、まさに名前の通り鈴が鳴るように
「リリリリ」と鳴く、とよく形容されています。
その鳴き声は大体が
雌にむけての愛のメッセージです。
鳴き声は違いますが、
言語が違うようなもので内容は一緒です。
コオロギの鳴き声には3種類の意味が!?回数で気温が分かるの?
形の違いですが、この2匹はパッと見て
判別できるほどに姿が似ていません。
コオロギはトノサマバッタのような姿を
しており、一見するとバッタの仲間かな?
と思う事もあります。
一方、鈴虫ですが、
独特とも言えるシルエットをしています。
まず、夜行性のため長く白い触覚を持ち、
雄の体はカボチャの種型、
雌の体はややシュとしていますが、
お尻から針のような卵管が飛び出しています。
コオロギと鈴虫の飼い方は?一緒に飼う事はできるの?
コオロギと鈴虫は、ほぼ同時期に成虫となり
鳴き出しますが、飼育は一緒に行えるのでしょうか?
答えはノーです。
コオロギも鈴虫も、実は雑食です。
実はどちらも、かつお節などのタンパク質を
補給できる餌を用意していないと、
例え、同じコオロギであっても
共食いをすることがあるのです。
雌は産卵をするための養分が足りないと、
判断すると雄を食べることもあるくらいですから、
一緒の巣箱に入れて飼う事は
やめたほうがいいでしょう。
コオロギも鈴虫も、飼育方法は殆ど変わりません。
子供でも熱意と備品さえあれば飼育可能な虫ですので、
自由研究に飼わせてみてもいいかもしれませんね。
どちらの虫も体が柔らかく、頭さえ通り抜けられれば
猫のように隙間をすり抜けて逃げ出す事もありますから、
巣箱はなるべくなら水槽が好ましいです。
夏から秋にかけて、涼しげな鳴き声で
耳を楽しませてくれるこの2匹の虫を、
今年はぜひ身近で体験してみませんか。