お餅に入れると味と香りがよいヨモギ。
花粉症の原因ともなる「ブタクサ」に似ていて、
素人目では葉をみただけでは
見分けがつきにくい植物です。
ブタクサ・ヨモギを見分ける方法は?
その違いについてを中心に解説いたします。
Sponsored Links
ブタクサとヨモギの違いや見分け方は?
ブタクサとヨモギは供に同じ「キク科」の植物で、
同じ8月~10月に開花します。
葉だけを見るとキク科特有の葉状をしていて
見ただけでは違いが分かりにくく、
中にはヨモギで草餅を作ったはずが、
ブタクサの葉で作ってしまった!
・・・なんてこともある位です。
また、高さも同じ程度であるので
どう見分けたら良いのかに困ります。
ただ、決定的な違いは
ヨモギの方が香りがよいという事!
草を取って少し揉むと
草餅の香りがするのがヨモギです。
他に根に違いがあり、
ブタクサは太い根が下へと伸びて
そこから細い根がたくさん生えているのに
ヨモギの根は、根が横へと伸び、
非常に長い根を持っているという面です。
他に決定的なのは
ヨモギの葉には産毛が生えていること!
古くはこの毛を集めてお灸に使う
「もぐさ」を作っていました。
違いを確認するには1度葉の裏を
見てみるとわかりやすいです。
Sponsored Links
ブタクサとヨモギにも花粉症やアレルギーになる!?
スギやヒノキなどといった花粉症は有名ですが、
ブタクサとヨモギの花粉症はまだ認知度も低く、
風邪と間違う方も多い様です。
秋にも実際花粉症は起こるもので、
特にニガヨモギとオオブタクサの属間では、
強い共通抗原性を持ちます。
花粉症自体もアレルギー症状ですが、
同時に合併して起こるのが
OAS(口腔アレルギー症候群)
OASに関連する代表的な食べ物は、
ヨモギはセロリやニンジン、
ブタクサではメロンやスイカであるとされ、
症状は口の中や喉のかゆみ、イガイガや腫れなど。
花粉症自体の症状は一般的な花粉症同様で、
目の充血やかゆみ、水状の鼻水や咳
といったものがありますが、
夏の終わりに長引く風邪症状や、
食べ物に際してもおかしな症状が続く場合には、
1度受診した方がよいでしょう。
ブタクサとヨモギの他にカナムグラにも注意!?
秋の花粉症に並ぶのは
ブタクサやヨモギ以外にも
「カナムグラ」という植物も並びます。
カナムグラはクワ科の植物で、
ブタクサとヨモギとは異なる形で、
つるをのばして育ちます。
時期が同じ時に開花する植物で、
ビールに使われるホップの様な実をつけ、
さらに近親種であるといいます。
雄株から花粉が出て風によって媒介し、
これもまた結構な量を飛散させるといいます。
自立できないので金属フェンスや塀などでみられ、
開花時期はまさにブタクサやヨモギと同様です。