スーパーなどで見かけるししゃもといわし。
どちらも小型の魚ですが、どのような違いがあるかご存知でしょうか?
改めて問われると、案外答えられないという方も少なくないかもしれません。
そこで今回は、普段何気なく食べているししゃもといわしの違いをそれぞれの魚の特徴や栄養面から、美味しく食べられるレシピと合わせて紹介します。
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どう違う?ししゃもといわし、それぞれの特徴
小型で見た目が似ているししゃもといわしですが、どのような違いがあるのでしょうか?
まずししゃもですが、キュウリウオ目キュウリウオ科シシャモ属の北海道東部の太平洋沿岸にのみ生息する日本固有の小型の海水魚です。
秋になると産卵のため川を上るという特徴があり、これが好きな人が多い子持ちししゃもと言われるメスのししゃもになります。
生息域が狭く漁獲量も減っているため、最近では北海道オホーツク海沿岸など幅広く分布するキュウリウオ科カラフトシシャモ属の「カラフトシシャモ」が流通しています。
一方のいわしは、ニシン科の「マイワシ」と「ウルメイワシ」、カタクチイワシ科の「カタクチイワシ」の総称で、世界中で水揚げされ消費されている小型の海水魚です。
日本では沖縄以外各地で水揚げされており、昔から安価な大衆魚として食べられていましたが、最近は漁獲量が減り価格があがってきている傾向があります。
ちなみに、いわしの稚魚はちりめんじゃことして食されており、幼魚は煮干しとして消費されています。
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ししゃもといわしの栄養の効果やカロリーを比較すると??
似ているししゃもといわしですが、特徴を見てみると意外と違いがありますよね?
そうなると気になるのが、ししゃもといわしの栄養と効果ではないでしょうか?
似たような見た目を持つししゃもといわしですが可食部100g中のカロリーはししゃもが166kcal、いわしが169kcalと同じくらいです。
では、栄養素はどうなのでしょうか?
まずししゃもですが、ししゃもは頭からまるごと食べられる魚で、丈夫な骨を形成するカルシウムの含有量が豊富で、100g中350mgも含まれています。
頭を食べることでカルシウムの量が1.5倍も増えますので、ししゃもを食べる際にはぜひ頭ごと食べましょう。
他にも、皮ふ疾患に効果が期待できるビタミンA、発育ビタミンとも言われる細胞再生に必須のビタミンB、美容に欠かせない老化予防が期待できるビタミンE、新陳代謝促進や味覚形成に大切な亜鉛などが含まれています。
一方のいわしに豊富に含まれている栄養素は、アレルギー症状の緩和や血液をサラサラにし抗血作用のあるEPA、脳を活性化させるDHAです。
これらの栄養素は、花粉症やアトピー症状の改善、動脈硬化や脳梗塞予防、コレステロールや血圧の低下などの効果が期待できます。
また、いわしには良質な脂質やタンパク質も含まれており、とてもバランスの良い栄養食材と言えます。
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美味しく食べて味比べ!?ししゃもレシピといわしレシピ4つ
いわしと比べるとししゃもの調理法はそれほど多くなく、焼いて食べるのが定番ではないでしょうか?
もう少しバリエーションが増えれば、より積極的にそれぞれの魚の栄養素を摂取できますよね?
そこでこの項目では、それぞれの魚のマリネとトマト煮を紹介します。
ししゃものマリネ
下記動画では、海上自衛隊のししゃもレシピが紹介されています。
タカノツメが入ったほんのりピリッとしたマリネとなっていますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
いわしのマリネ
- ボウルに酢(大3)・レモン汁(大1)・オリーブオイル(大5)・砂糖(大1/2)・塩コショウ(適量)を混ぜ、マリネ駅を作ります。
- いわし(4尾)は3枚おろしにし塩コショウ(適量)し、水気を拭き取り、小麦粉を薄くはたいておきます。
- 薄切りにし水にさらして絞った玉ねぎ(1玉)・千切りにしたニンジン(小1本)・薄切りにしたパプリカ(1/2個)をバッドにいれ、①のマリネ液を半量を入れます。
- フライパンに多めのサラダ油を熱し、②のいわしをこんがり焼いたら③に並べ、残りのマリネ液を注ぎます。
- 冷蔵庫で寝かし、味をなじませたら完成です。
ししゃものトマト煮
- ししゃも(12尾)に薄く薄力粉(適量)をはたいておき、にんにく(1片)と玉ねぎ(1/4個)は薄くスライス、ホールトマト缶からトマトを1つ取り出しておきます。
- フライパンにサラダ油(大4)を熱し、ししゃもカラッと揚げ焼きし取り出します。
サッと油を拭き取り、にんにくと玉ねぎを炒めます。 - 火が通ったらトマトをつぶし入れ、水(50cc)・酢・塩(各小1)を加え煮立たら、ししゃもを加え水分を飛ばしながら煮絡めます。
- お好みでタバスコをかけたら完成です。
イワシのトマト煮
- 頭を落とし内臓を除いたいわしをよく洗い、適量の塩を振って10分ほど置いいたら水分を拭き取り、小麦粉(大1/2)をはたいておきます。
- にんにく(1片)と玉ねぎ(1/4個)はみじん切りにしておきます。
- フライパンにオリーブオイル(大2)を熱し①のいわしの両面を焼いたら、白ワイン(大2)を入れフタをし3分程蒸し焼きにしたら取り出します。
- フライパンにオリーブオイル(大1)と①のにんにくを炒め、香りが出たら玉ねぎを加え炒めます。
- 玉ねぎがしんなりしたら、トマト缶(200g)・固形ブイヨン(1/2個)・ローリエ(1枚)を加え煮立て、③のいわしを戻しフタをして10分程煮込みます。
- いわしを裏返し、3分ほど煮込んだら完成です。
ししゃもといわしそれぞれの魚で、マリネとトマト煮のレシピを紹介しました。
少しずつ味付けなどは変わりますが、魚の持つ味わいでどう変わるのか、食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。
作り置きもできるレシピですので、ぜひお試しください。