きんぴらなどのイメージが強いごぼう。
トマトやレタスなどは生でも食べるイメージがありますが、根菜類の野菜は基本的に加熱してから食べるイメージじゃないでしょうか?
それでは、ごぼうはどうでしょうか?
多くの方は加熱してから食べるイメージを持っているかもしれません。
しかし実は生でも食べることは可能で、ごぼう特有のえぐみなどを処理することで、生でも美味しく食べることができるのです。
そこで今回は、生でごぼうを食べるための下処理方法や生のごぼうを使ったレシピなどを紹介します。
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ごぼうは本当に生で食べられる?
えぐみが強いごぼうは、一般的には加熱して頂くイメージがありますよね?
実は生で食べることも可能な食材であり、灰汁の少なく柔らかい新ごぼうやサラダごぼうはもちろんですが、それ以外のごぼうでも食べることが可能です。
しかし、いざごぼうを生で食べようとすると、やはりえぐみが気になるものです。
そこで必要なのが灰汁抜きですが、これには水溶性食物繊維の流出やごぼう独特の風味の消失に繋がり、せっかく生で食べるのにごぼうの良さを味わえないことになります。
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それでは、ごぼうの栄養素や風味を極力残しながら、生で食べるにはどのような下処理をすると良いのでしょうか?
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ごぼうを生で食べるための4つの下処理とおすすめのレシピ
ごぼうを生で食べることは可能ですが、栄養素の流出や風味が落ちてしまうというデメリットもあります。
せっかくですから、なるべくごぼうの栄養を逃さず美味しく摂取したいですよね?
そこで、なるべく栄養素や風味を残すための下処理方法を紹介します。
生でごぼうを食べるための下処理方法
- ごぼうの泥を水で流し落とします。
たわしなどを使うと、効率的に落とすことができます。 - 包丁の背を使い、ごぼうの皮をこそげ落とします。
→こそげ落とすことで、皮付近に豊富に含まれているポリフェノールの一種、「クロロゲン酸」の消失を出来る限り抑えることができます。 - レシピに合わせ、ごぼうをカットします。
- 酢水ではなく普通の水でカットしたごぼうを数回、軽く洗いすぐに水から出します。
→水に浸けることで流出してしまう水溶性食物繊維の量をを、出来る限り抑えることができます。
さらに、ごぼうを消費しきれない場合は、生のまま冷凍保存することが可能です。
下記動画にて、冷凍保存の方法が紹介されていますので、気になる方は参考にしてみてください。
それでは次に、生でごぼうを美味しく食べられるレシピを2つ紹介します。
生きんぴらごぼう(2人分)
- 乾燥ひじき・切干大根(各ひとつかみ程度)を水で戻し、良く洗ったら絞って水気を切っておきます。
- 下処理をした千切りごぼう(1本)と千切りにしたにんじん(1本)を一緒に塩もみ(塩:小1)し、しんなりしたら洗って水気を絞ります。
- ボウルに醤油・練りごま(各大2)・酒・みりん・砂糖(各大1)を混ぜ合わせ、①と②を投入しさらに混ぜ味がなじんだら完成です。
水切りヨーグルトの生ごぼうサラダ(3人分)
- 生ごぼう(150g)を下処理し細い千切りに、にんじん(40g)は千切り、玉ねぎ(50g)は薄くスライスします。
- 全ての野菜を水にさらしざるにあげ水気を切ったら、油を切ったツナ(1缶)・水切りプレーンヨーグルト(90g)・クレイジーソルト・コショウ(各少々)と混ぜ合わせます。
- お皿にレタスやトマトなど、お好みの野菜と一緒に盛り付けたら完成です。
ぜひ、試してみてください。
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生でごぼうを食べ過ぎるのがNGな理由
生だけでなく加熱していた場合にも言えるのですが、ごぼうの食べ過ぎはあまり良くないと言われています。
なぜならごぼうに含まれる豊富な食物繊維は、本来便秘改善などの効果が期待できる成分ですが食べ過ぎるとその食物繊維によって、便秘が悪化してしまう恐れがあるからです。
そのメカニズムというのは、便秘の人は元々腸のぜん動運動の機能が低下している状態であるところに、大量の食物繊維が送りこまれ便のカサが増えてしまいます。
そして、増えた便によりさらに腸のぜん動運動が低下し、結果、便が硬くなり排出しづらくなり便秘の悪化を招いてしまう、という流れになります。
さらに便の水分量を調整する働きがある食物繊維を過剰摂取することで、便秘ではなく下痢を引き起こしてしまう可能性もあります。
ごぼうを食べる際には、生・加熱の調理方法に限らず食べ過ぎには注意し、食感や風味を楽しみながら美味しく栄養素を頂きましょう。