コオロギの鳴き声は涼しげで
聞いていて気持ちが良いですよね。
ですが、実はこの鳴き声には
意味があったことをご存知でしょうか?
今回はコオロギの鳴き声の種類別の意味と
気温に関する、興味深い関係についてお知らせします。
Sponsored Links
コオロギのオスは種類別の鳴き声がある!意味は?
コオロギのオスは、3種類の鳴き声を
駆使して生活をしているそうです。
コオロギは鼓膜を持ち、音を聞き分けることができます。
ですので、自分たちが発する鳴き声で、
行動や意思を相手に届けることができるのです。
コオロギの鳴き声を分類すると・・・
威嚇
これはオスとオスが激しく戦いを
繰り広げている時によく聞こえる鳴き声です。
「チ、チ、チチチ」という、短い鳴き声が特徴的です。
この音は主に相手に近寄るな!!
という意思表示をしている証であり、
コオロギはこの音を聞き、その場に
なるべく近寄らないようにしています。
ですが、メスの取り合いや縄張りの
奪い合いなどの事態があった場合は
この音を聞いてもオスはひきません。
メスを呼ぶ
3種類の鳴き声の中では1番周囲に響く、
音量の大きなものです。
一般にコオロギの鳴き声と言われている
鳴き声はこの鳴き声です。
この声を聞いた、メスはその音の発生源、
つまりオスの元へと向かっていきます。
また、この音を聞いたオスはその場所から
少し離れた地点へと移動していきます。
こうしてオス同士がすぐ隣で
鳴きあうという事が防がれているのです。
メスを口説く
これはメスが、そばまで来てくれた場合に
オスが示す行動です。
お目当てのメスが来てくれたのですから、
もう激しく自分を主張する必要はありません。
メスに対して優しく、ささやくように
静かな鳴き声を聞かせます。
メスはそれを聞き相手を選ぶ最終判断をします。
以上の3種類となります。
それぞれ、コオロギにとって意味のある
鳴き声であり、彼らはそれを聞き取っているのです。
Sponsored Links
コオロギの鳴き声で今の気温が分かるって本当!?
昔から、コオロギの鳴き声の回数を聞くと、
気温が分かると言われています。
コオロギに限らず、鳴き声を発する昆虫の多くは、
鳴き声を発するメカニズムに温度が
密接に関係していると言われています。
コオロギの鳴き声を利用した気温の割り出し方は、
コオロギが8秒間に鳴いた回数に
4を足すと現在の気温になるそうです。
この数ですが、「リーリー」と鳴く場合、
「リー」を1と数えます。
なぜコオロギがこの気温の割り出すのに
適した昆虫なのかと言うと
コオロギは他の鳴く昆虫よりも、
鳴き声をあげる気温が限られています。
コオロギは日中の太陽が照る時間帯には
静かにしており、夜に鳴くようになりますが、
秋頃になり気温が下がってくると
昼間のみ鳴くようになります。
気温に敏感なことからも、コオロギの鳴き声が
最も温度を割り出すのに適しています。
コオロギの鳴き声は古くから多くの者に愛されてきました。
俳句の中では「ちちろ虫」と呼ばれる
コオロギは、秋の季語の一つでもあります。
まさに風流であり秋の代表ともいえる昆虫である、コオロギ。
外で鳴き声を聞く機会があったら、
ぜひ耳を澄ましてみてください。
そして、その鳴き声について考えてみませんか?