激しいめまいや、難聴、耳鳴り・・・
あれ?疲れてるのかな?
なんとメニエール病!
特に30~50代女性に多いとされています。
実は厚生労働省の特定疾患に指定される難病。
結構知られている病気ですが、
案外患者さんは5~10%ほどと言われています。
今回はメニエール病についてお話いたします。
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メニエール病の症状は?
主な症状は、
激しいめまいや、難聴・耳鳴り
酷いときは吐き気などを
繰り返すといった症状がおきます。
ただ、めまいには様々あって、
天井や床などがぐるぐると回る「回転性めまい」
身体が浮いてる感じを受ける「不動性めまい」、
目の前が真っ暗にになったり、
軽くふらつくめまいといったものがあります。
メニエール症は、
その中の「回転性めまい」が起こります。
そのめまいが起きている最中、
”眼球振動”という目の異常な動きがみられます。
これは身体が自然と起こすもので、
勝手に一方に偏ったり通常にもどったりと、
不思議な動きを繰り返します。
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メニエール病の原因や検査方法は?
メニエール病の原因は、はっきりしていませんが、
性格が几帳面で神経質な方に多いらしく、
精神的や肉体的疲労、
ストレスや睡眠不足の状態の方に
おこりやすい傾向があります。
メニエール病かな?
と疑うのであれば、
”めまい外来”に受診することをお勧めします。
メニエール病の検査は
平衡感覚と聴力をじっくりと調べます。
その病気の特徴としては、
聴力検査では低音部の難聴が確認できます。
それというのも、メニエール病は
内耳の中の内リンパ液が増え過ぎてしまい、
平衡感覚が採れなくなってしまう=めまいが起こる
とされ、音も聞こえずらいといった事にも繋がるのです。
また、黒目が小刻みに震える症状が現れるため、
頭の動きを止めたり動かしたりした際に、
黒目がどの様な状態であるか調べます。
「目振検査」といい、フレンチェル眼鏡というもので、
頭を動かした際の目の動きを調べます。
そして、「グリセロールテスト」というものを行います。
難聴の検査なのですが、
グリセロールという薬を点滴で体内に取り込むと、
不思議と聴力が改善するのが分かります。
そのために、確定する1つの方法として
この検査を行います。
その他に、聴力検査を行い、
メニエール病の特徴である
低音域の難聴かを確認します。
メニエール病の発作を繰り返されると、
全周波に渡って聴力が衰えてしまいます。
最後に、身体の傾きを正常位置に
修正できるか「立ち直り検査」を行います。
両足で直立・片足での直立、
かかととつま先を付けて立ち行うマン検査など、
目を開けた状態と、
目を閉じた状態とで検査を行います。
内耳が悪いと、目を閉じた時に
フラついてしまいます。
なお、脳の原因である場合には、
どちらの状況でもフラついてしまいます。
メニエール病の治療方法は?薬は?
薬での治療が主になります。
内耳のリンパ液が
増え過ぎてしまっていることにより、
それを軽減するのに利尿剤や、
内耳の神経改善の目的によりビタミン剤など
使って治療をしていきます。
ただ、これで改善が出来ず
生活に支障をきたす場合には、
手術を行う場合もあります。
悪性の病ではありませんので、
出来るかぎりゆったりとした気持ちで
治療を続けて行きましょう。
ストレスが悪化や治癒の妨げになりますので、
身体の不調がある場合には、無理に動く事は避けましょう。
また、メニエール病に似た名前の病名に
メニエール症候群があります。
メニエール病とメニエール症候群は、
全くの別物です。
メニエール病の検査や内耳の確認なども
行わず、原因をつきとめないまま、
症状が似通ったものを総称して
”メニエール症候群”と診断する医師もおります。
この病名と診断した医師には、
今後受診しないことをおすすめします。