副鼻腔炎とは、
成人だけでなく子供もなる病気です。

多くの保護者が風邪だと思い、
悪化させてしまうケースが多くあります。

そうならない為にも、しっかりと内容を把握し、
未然に防いでいきましょう。

今日は子供の副鼻腔炎についての
お話です。

子供が副鼻腔炎になる原因は？

ウイルスや細菌により
副鼻腔に炎症が起こることが原因です。

副鼻腔炎には
「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」があります。

急性副鼻腔炎の場合は、風邪などが
引き金となり炎症が起こってしまうようで、

慢性副鼻腔炎の場合は、
遺伝などの体質的に炎症を起こしやすい
粘膜が原因であることが多いようです。

また、副鼻腔炎を患うと共に、合併症として
「アレルギー性鼻炎」を引き起こすとされています。

その逆もしかり、アレルギー性鼻炎から
副鼻腔炎を患うこともあるそうなので、
アレルギー性鼻炎の方は注意が必要です。

子供の副鼻腔炎の症状は？咳や熱以外に鼻血も！？

メインとなる症状はやはり「鼻詰まり」です。

両鼻にティッシュが詰まった感じで
息苦しさのあまり、口呼吸をせざるをえない・・・

そんな経験を子供がすると思うと
胸が苦しくなりますね。

その他にも、気をつけたいポイントを
いくつか紹介します。

6歳以下で小児副鼻腔炎を患う子の多くは、
鼻汁と共に、たんが絡んだような咳がしきりに続きます。

一般的に鼻汁が喉の方に流れて行き、
後鼻漏と呼ばれる部分で処理されますが、

成人と比べて小児は鼻や喉の空間に
余裕がないなどの理由で、後鼻漏の
刺激により咳を引き起こすとされています。

また、風邪と同様、体内で炎症を
起こしているために発熱することがあります。

頭痛や咳などの症状も伴うことがありますので、
『ただの風邪』と判断してしまうことも少なくありません。

万が一、熱が出た場合は
鼻水を出すことによって熱を放出する働きがあるので、
保護者の方はしっかりと出してあげましょう。

その他にも、鼻血を出す子供もいますが、
これは鼻の中で炎症が起きたことにより、

鼻汁が多くなって血管が切れて
鼻血が出ることがあるそうです。

１日に何度も出す程の頻度で
起きることもあるので、慌てずに対処しましょう。

個人での判別は難しいため、
まずは病院を受診することが大切です。

副鼻腔炎であった場合、
適切な診療科は耳鼻科です。

子供の副鼻腔炎の治療方法は？薬で治る？手術は必要？？

主に病院での鼻水の吸引と薬の服用です。

耳鼻科を受診すると
溜まった鼻水を吸引することになります。

自宅では、炎症を抑える薬を飲みます。

また、副鼻腔炎の症状として、
鼻に膿が溜まることから俗に「蓄膿症」と

呼ばれていることもあるため、
吸入療法を行う場合もあります。

急性副鼻腔炎の場合、
3～14日ぐらいで治ることが多く、

慢性副鼻腔炎は数か月以上
かかることも少なくないそうです。

治ったと思っていても、すぐに悪くなることもあるので、
定期的な経過観察が必要です。

一般的に薬物療法で治りますが、
鼻のポリープと言われている「鼻茸」が出来たり、

かなり進行してしまった慢性副鼻腔炎では、
手術を受けざるを得ない状態とされています。

一見わかりにくい症状ですが、
「なんか変だ」と思った時に医療機関に相談しましょう。