大人だけでなく子供にも
多く発症するとされる「もやもや病」。
日本人に多発する
脳疾患だと言うことをご存知でしたか?
その原因は?どんな症状が出るの?
大人と子供ではどう違うの?
など、もやもや病の症状についてまとめてみました。
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もやもや病とはどんな病気?その原因は?
もやもや病とは日本で発見された、
日本人に多発する脳血管疾患です。
正式名称はウィリス動脈輪閉塞症ですが、
2003年から「もやもや病」(Moyamoya disease)も
正式名称として国際的に使用されるようになりました。
発症の年齢分布は大きな2つの山があり、
5歳を中心とする高い山(小児型、若年型)と
30~40歳を中心とする低い山(成人型)があり、
その2つは区別され、
症状などに違いがあるとされています。
脳の血管は左右の頸動脈、
脳底動脈から供給されていて、
脳底でこれらの血管が互いに
交通動脈という血管で結ばれ、
ウィリス動脈輪と呼ばれる
連絡路が形成されています。
この動脈輪を中心とした脳血管に
進行性の狭窄、閉塞が起きる病気で、
脳の血流が不足するために
脳梗塞を起こしたり、
不足した血流を補う為に発生した
細い動脈が破れて脳出血を起こしてしまいます。
この細い血管が脳血管撮影という検査で
煙がもやもやしているように見える為、
もやもや病と呼ばれるようになりました。
治療が困難であり、
徐々に病状が悪化していくため
特定疾患(難病)に指定されています。
日本での発生頻度は
年間10万人当たり0.35人と言われ、
男女比率では、1:1.8で女性の方が多く、
約10~15%に家族性発症がみられ
遺伝的要因の関与が明らかになってきています。
原因は未だ不明とされています。
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子供のもやもや病の症状は?
一過性に脳血流が不足することによって、
片側の手足が麻痺したり言葉が出にくくなる
「一過性脳虚血発作」が多いです。
過呼吸時に誘発されるといわれ、
発作は数分~数十分続きその後、改善します。
熱いモノをフーフーと息で冷ます、
笛を吹くなどをしたことにより、
発作が起きたりします。
他にも、頭痛、不随意運動、痙攣などの
症状が見られることもあるそうです。
脳梗塞発症の場合は
・精神発達遅延
・知能低下
・学習障害
などが現れることもあります。
大人のもやもや病の発症は?
すでに発生した、もやもや血管の
破綻による脳出血が多く、
それによる激しい頭痛や嘔吐、
手足の麻痺、言語障害などが起こります。
出血の部位や程度により重篤度は違い、
虚血発症の比べて重症例が多いそうです。
小児発症、成人発症ともに
頭部MRI、MRAを行うことにより診断できます。
最終的な確定診断には
脳血管撮影が必要とされています。
なぜ血管が細くなるのかが、未だ不明の為
その根治治療はありませんが、
症状が出にくくなる治療や手術は行われています。
「もしかして、、、、」
と思う症状がみられたら、専門医に相談してください。