世の中には実に様々な病気が存在し、
聞きなれない病名もたくさんあります。
現代人の食生活や日常生活は
何かと体に負担がかかりやすく、
その分、厄介な病気を発症してしまう
ケースが多々あります。
皆さんはぶどう膜炎という病気をご存知でしょうか?
今回はあまり聞きなれないぶどう膜炎の原因や症状、
治療法などについてみていきましょう。
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ぶどう膜炎になる原因は?その初期症状は?
ぶどう膜炎とは
目に炎症を起こす病気の一種です。
ぶどう膜といわれる部分に
炎症がおきることをぶどう膜炎と呼び、
原因としては
細菌、寄生虫、ウイルスの病原菌によるものや、
免疫異常によるものとされています。
日本で3大ぶどう膜炎とされるのが
・ベーチェット病
・原田病
・サルコイドーシス
といわれ、「ベーチェット病」と「サルコイドーシス」は
特定疾患に認定されています。
ぶどう膜炎の30%~40%は原因不明
といわれていますので、
原因を特定するために飼っている動物の種類や
生肉を食べるかなど詳しく説明することがとても大切です。
ぶどう膜炎の初期症状は、
炎症を起こした部分によりますが
軽度のものから重症なものまであります。
最も症状が著しいのは、前部ぶどう膜炎で、
激しい眼の痛み、結膜の充血、
羞明(明るい光に対して過敏になる)、
視力の低下などが特徴的です。
もし、上記のような症状がある場合は
早急に医療機関を受診しないと、
放置したままでは症状がさらに悪化してしまい、
治療期間も長引きます。
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ぶどう膜炎の症状は痛み?検査方法や対処方法は?
部位によっては
目に鋭い痛みがおきる場合があります。
前部ぶどう膜炎を発症してしまうと、
激しい目の痛みだけではなく視力の低下や、
目の表面に血管が浮き出してくるなどの症状がみられます。
しかし中部ぶどう膜炎にいたっては
普通痛みが起きませんので、
部位によって痛みのでかたや症状が違ってきます。
そのほかの症状としては、
・目がかすむ
・物が歪んで見える
・視野の中心が見えない
・白目が充血している
などがあります。
以上の症状の自覚があれば
早期の対策が必要になってきます。
ぶどう膜炎の検査方法は、
一般的な眼科検査のほかに胸部X線検査や
場合によって
網膜断面構造解析(光干渉断層撮影:OCT)
蛍光眼底造影行います。
飼っている何らかのペットからもらう病気や、
どんどん規制が厳しくなってきている
生肉・生貝を食す際などは注意が必要です。
病原菌による影響で発症するケースを考えると、
普段の生活スタイルから予防できることは
していかないといけないかもしれません。
ぶどう膜炎と緑内障の違いは?治療方法や期間は?
ぶどう膜炎は
様々な合併症を引き起こす厄介な病気です。
ぶどう膜炎の合併症としては、
・緑内障
・白内障
・硝子体混濁
・網膜前膜症
・嚢胞様黄斑浮腫
などがあげられます。
ぶどう膜炎の合併症の一つである緑内障は、
眼圧が高くなることで視神経を圧迫し
視野に障害が起こる病気です。
目の痛みや頭痛をともない
視野狭窄や視力低下などの症状がでてきて
やがては失明にもつながってしまいますので、
定期的に眼圧を測定し手術も含め
継続的な治療を必要とします。
ぶどう膜炎の治療方法は
病原菌が判明している場合は、
内科的な治療として病原微生物に対し
効果的な薬を使用して治療をしていきます。
しかし3人に1人は原因が分からない
と言われていますので、
炎症を抑え合併症を予防するために
副腎皮質ステロイド点眼薬と
散瞳薬点眼を使用していきます。
症状や個人によって治療期間は様々で、
数週間もかからずに治る方がいる一方、
何らかの合併症を引き起こしている場合などは
長期間の治療が必要となる場合もあります。
そしてぶどう膜炎を発症された方の多くは
1回の発症だけで終わるそうですが、
稀に繰り返し発症する方もいます。
放置しておいて自然治癒する病気ではなく、
また、自己判断での市販点眼薬の使用も危険です。
最悪、失明に至ることもある病気ですので、
何らかの自覚症状があれば必ず受診するようにしてください。