衣食住の言葉にあるよう
「衣」は必要不可欠なものです。
季節によって着る服が違うので
次のシーズンまで着ない服は片づけていきます。
片づけるさいに衣類ケア用品として
防虫剤を使用しますが、
いざ着用しようとした時になんだか臭う・・・
なんて経験はありませんか?
今回は防虫剤の臭い成分や害、
そしてその臭いをとる方法などについてご紹介していきます!
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防虫剤の臭い成分は?
大切な衣類を守る役目がある防虫剤ですが
意外と臭いがキツイですよね。
ここで防虫剤にある臭い成分をみてみましょう。
・樟脳(しょうのう)
古くから使用されており、天然のクスノキから
抽出される成分で香りも強いです。
人形や和服に使用されることが一般的ですが、
確かにかなり頑固な臭いがつきます。
※防虫期間・・6ヵ月
・パラジクロロベンゼン
防虫効果が強く効き目が
とても早いですが効果期間は短いです。
虫のつきやすい衣類やウールに最適とされています。
※防虫期間・・3~6ヵ月
・ナフタリン
他の防虫剤に比べ効き目がでるのは
遅いですが長期間効果が続きます。
フォーマルウェアや毛皮などに適しています。
しかしあまりにも臭いがキツイので
それほど使われなくなったようです。
※防虫期間・・6ヵ月~1年
・ エムペントリン
大きな特徴は無臭というポイントや
他の防虫剤と合わせて使用することもできることです。
毎日着用する服に最適です。
※防虫期間・・6ヵ月~1年
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防虫剤の臭いは人に害はないの??
防虫剤が人体に大きな影響を与えるとは
あまり考えてない方もいるかもしれません。
しかし防虫剤のデメリットはかなり大きく
知っておいて絶対に損はありません。
・樟脳(しょうのう)
毒性・・★★★★★
症状・・吐き気、嘔吐、興奮状態
大量に摂取した場合、痙攣や
肝臓と腎臓に障害がでる可能性がある。
満腹状態だと症状がでるのに時間がかかるが、
通常は食べるとすぐに症状がでる。
・パラジクロロベンゼン
毒性・・★★☆☆☆
症状・・食べると約1時間後に吐き気に襲われ、
下痢や肝臓と腎臓に障害がおきる。
触れた場合皮膚が皮膚炎を起こす。
少し舐める程度ならあまり心配はいらないが注意が必要。
・ナフタリン
毒性・・★★★★★
症状・・触れるとオアラジクロロベンゼンと同様に皮膚炎を起こす。
しかし少しでも体内に入ってしまうと危険度はMAXで、
吐き気、腹痛、肝臓・腎臓障害、発熱、頭痛、下痢、赤色の尿がでる。
大量になると痙攣だけでなく昏睡状態にまで陥る場合がある。
毒性はかなり強いが発症するのに1~2日かかるので要注意。
人体にかなりの悪影響を及ぼしてしまう防虫剤。
こんなにも身近に猛毒成分のある商品があるとは驚きですが、
そうならないためにも正しい使用を心がける必要がありますね。
衣類やタンスの防虫剤の臭いを取る方法は?
最も臭いが取る方法は風を通すことです。
すぐに取ることはできませんので、
着用する数日前までには
風通しのよい場所で吊るしておく必要があります。
すぐに臭いを取りたい場合は、
スチームアイロンを使用することをおすすめします。
衣類から少し離れた位置でスチームをあて、
その後はハンガーにかけて吊るしておくと臭いがとれます。
熱や水分に弱い防虫剤の特徴を活かした方法ですので、
急ぎの場合これはかなり役にたつでしょう。
いかがでしたか?
衣類ケアは大切ですが
誤った方法だと人体に悪影響を与える防虫剤。
特に小さなお子様がいる家庭では
取扱いに十分注意をしてください。