毎年秋から春先にかけて、
集団での感染が話題となる感染性胃腸炎。
その中でも特に
ウィルス性胃腸炎においては、
感染力が強く、下痢や嘔吐の苦しみは
非常に強いことが特徴です。
代表的なものとして、
ノロウィルスとロタウィルスがあります。
流行する季節を前に、
その脅威から身を守る手段と、
感染してしまった場合の対応を知っておきましょう。
今日はウィルス性胃腸炎の期間についてのお話です。
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ウィルス性胃腸炎は赤ちゃんや子供は特に注意!
ノロウィルスとロタウィルスは
同じウィルス性胃腸炎ではありますが、
その大きな違いは
やはり死亡例が出ているかどうかです。
ノロウィルスでは死亡例は報告されていませんが、
ロタウィルスによる死亡例は日本では
毎年2~20件ほどあると言われています。
全年齢層が感染する可能性がある
ノロウィルスと違って、ロタウィルスの特徴は、
その6割の感染者が2歳未満だということです。
そのため、冬季下痢症や乳児白色下痢症
などの別名もあります。
5歳までには100%感染するとまで言われ、
その経験があるからこそ、
免疫のある大人は感染しにくく、
感染したとしても軽度で済むのです。
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ウィルス性胃腸炎の感染経路と潜伏期間、症状は?
ウィルスの感染経路は、
ウィルスのついた水や食品での経口感染や、
感染者の吐しゃ物に触れて感染する接触感染や、
その吐しゃ物が長時間放置されて
空気中に飛沫が漂って感染する経口感染があります。
どちらのウィルスも感染力が強いですが、
ロタウィルスのほうが10個以下のウィルスで
感染してしまうというほど強い力を持っています。
吐しゃ物の消毒に関しては、
エタノールでは効果がないので、
次亜塩素酸ナトリウムで行うことも共通しています。
潜伏期間は、ノロウィルスが24~48時間なのに
比べて、ロタウィルスは長く、24~72時間。
嘔吐、下痢、腹痛は共通する症状ですが、
ロタウィルスのほうが発熱を伴う
頻度が高いため重症化しやすい傾向にあります。
胃腸炎の症状が治まったあとも、
約1週間程度は便にウィルスが混ざっているため、
手洗い等はしっかりしなければなりません。
ウィルス性胃腸炎の治療期間は?完治するまでどれくらい?
ノロウィルスは症状が出て
1日~2日で回復の兆しが見えますが、
ロタウィルスについては3日~7日と長い間、
下痢や嘔吐、発熱や腹痛に悩まされます。
水を飲めば下痢になり、
お湯を飲めば吐くという状態が続くので、
栄養失調や脱水症状に繋がってしまうため、
薬を処方してもらいましょう。
ウィルス性胃腸炎を治す薬というのは
現在、存在せず辛い症状を緩和するための薬です。
嘔吐の症状が治まったら、水分を摂るようにし、
他の病気の併発を防ぐことが重要です。