ホタテを食べてあたる場合、
多くは食中毒を疑いますよね?
貝類であたる場合、
どれくらいで症状が出るものなのか?
今回はホタテであたった(食中毒)時の
症状や発症時間などご紹介したいと思います。
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ホタテを食べてあたる(食中毒)症状や特徴は?
ホタテ以外の二枚貝を食べて起こる
下痢性貝毒という食中毒の1種があります。
これは激しい下痢と共に吐き気や嘔吐、
強烈な腹痛が同時に出る場合があります。
消化器系の症状が主で後遺症や死亡したという
例はないと厚生労働省でも公表しています。
ちなみにこの下痢性食中毒は日本では起こっておらず、
ヨーロッパの大西洋沿岸や北海沿岸で
大きな中毒が起きた事があるのだとか。
対処法は水分補給しかなく3日程度で回復。
これにあたった場合、
恐らく海外旅行などで食べたものと考えられます。
また、神経性貝毒というものもあり、
消化器系症状以外に口の中が痺れたり
運動失調や温度感覚の異常など神経障害が特徴的です。
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ホタテにあたった場合の発症時間はどのくらい?
日本でホタテにあたった場合は貝毒ではなく
腸炎ビブリオやノロウィルスなど菌によるもの。
日本では貝毒に関して徹底調査を行い、
場合によっては貝の漁獲を停止するほどなので
引き起こす事がありません。
一般的な食中毒菌であたった場合は、
食べて発症する時間で違いがあります。
腸炎ビブリオ
・潜伏期間
8~12時間前後(最短だと2~3時間で発症もあり)
・症状
激しい腹痛や水様性
もしくは粘液性の下痢(稀に血便)発熱や嘔吐
ノロウィルス
・潜伏期間
1~2日程度
・症状
突発に起こる嘔吐、腹痛、水溶性の下痢
胃液の濃度や状態によって個人差はありますが、
例えば夜ホタテを食べて翌日の午前中に症状が起きた時、
腸炎ビブリオによる食中毒の可能性が考えられます。
なお、食べて直ぐに症状が起きる場合は
細菌性ではなくアレルギーの可能性が非常に高いです。
その場合は唇や口の中、喉など粘膜に痒みや痛み。
腕など全身症状として蕁麻疹が出るなどみられます。
ホタテで食中毒を防ぐために加熱時間はどれくらい必要?
細菌性の食中毒を回避するなら加熱ですが、
ホタテのお刺身とか毎度加熱するのは残念ですよね。
・ノロウィルス
85度以上の熱で1分以上加熱
・腸炎ビブリオ
65度以上の熱で4~5分加熱
腸炎ビブリオは真水や酸にも弱いので、
軽くボイルした後に酢の物にするのも良さそうです。
外食だとなかなか見分け方が分からないものですが、
ホタテのお刺身を口に運んで
やけに生臭いものは却下した方が無難です。