海のミルクとも呼ばれる牡蠣。
鍋にしてもよし、生で食べても
美味しくいただける冬の食材ですが、
冬場に発生する食中毒の中で
最もウィルス性の食中毒を発症する
可能性が高い食材でもあります。
今回は牡蠣の食中毒について
いろいろと調べてみました。
参考にして安心して美味しく頂きましょう!
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牡蠣の食中毒はどんな毒?加熱したら大丈夫?
牡蠣の食中毒の原因は、
・貝毒
・ノロウィルス
・腸炎ビブリオ菌
以上の3つが代表的です。
多くの場合、生牡蠣を食することで、
食中毒の発症しますが、
これはウィルスが濃縮した牡蠣を
生で食べることが原因です。
牡蠣は、汚染された海水が
腸管を通り、内臓部分に蓄積します。
蓄積したウィルスは増殖せずに
段々と濃縮されていきますが、
この濃縮されたウィルスは
加熱する事なく生で食した場合に、
人間の小腸内に侵入し猛威を奮います。
生牡蠣の内部に蓄積したウィルスは
熱に強い耐性をもっていますので、
ウィルスを駆除するためには、
不活化する温度までしっかりと
加熱を続けることが重要です。
具体的には、牡蠣の中心温度が
85度以上の状態で1分間以上加熱すると
ウィルスが不活化します。
熱湯であれば、最低でも1~2分程度。
カキフライ料理の場合は、
180℃前後の油で4分以上の加熱で、
食中毒の発生率が大きく低減します。
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牡蠣の食中毒の症状や潜伏期間!他の人にも感染する?
牡蠣の食中毒のうち、
貝毒は、しびれが出たり、
口内の違和感を感じる症状がでます。
ノロウィルス、腸炎ビブリオ菌の症状は、
腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが主な症状です。
潜伏期間は、
貝毒が食後30分~4時間。
ノロウィルスが食後24~48時間。
腸炎ビブリオ菌が食後2~36時間。
全体的に短い時間で発症します。
ウィルスによる食中毒ですが、
残念ながらノロウィルスには、
抗ウィルス剤はありません。
吐しゃ物や便には、
大量にウィルスを含んでいるので、
適切な処理で2次感染予防を行う必要があります。
牡蠣の食中毒になったときの対処方法は?予防するには?
牡蠣の食中毒になった時には、
脱水にならないように一口ずつでも
できる限りの水分を補給することが大切です。
軽度の症状であれば、1~2日で回復しますが、
激しい下痢、嘔吐、発熱などの症状や
複数の症状を伴う場合は必ず受診しましょう。
重症化して、死に至る場合もありますので、
血便が出る場合や下痢が
1日10回以上続く場合は要注意です。
特に、免疫の低下している
小児・高齢者・妊婦の方には注意が必要です。
予防するには、
うがい・手洗いを行うことも、もちろんですが、
ウィルスの蓄積されている
内臓部分を食べないことでも予防となります。