低体温症という病状を耳にしますが、
実際にはどういったことが
低体温症というのでしょうか?
今日は、低体温症の症状や対策などを
お話していきましょう。
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低体温症の定義は?どんな症状なの?
医学的な「低体温症」とは、
救急医学会の「偶発性低体温症」を言い、
その定義は、
体の中心部が35度以下の場合を差します。
通常は体の中心部は
37度程度に保たれていて、
体の中心から離れた皮膚の温度は
それよりも低くなっています。
暑い環境であった場合に
体の中心はもちろんのこと、
腕や脚の中心部までもが37度となり、
涼しい環境では
頭や胴といった中心部のみ37度で、
肩や腕、下腹部から脚にかけてなどの
広範囲は温度が低いものです。
しかし、寒い環境ではどうでしょうか?
体の中心部も35度以下まで
下げてしまう事があり、
これを「低体温症」の状態と言うのです。
低体温とは2種類あり、
事故や不慮の事態におこる「偶発性低体温症」
心臓や脳の手術時に実施する「誘発性低体温症」
この2種類があり、
生活をしている上で注意するのは前者です。
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登山中に起こる低体温症の症状や対策は?
冬の登山はもちろんですが、夏の登山でも
低体温症を発症する条件は揃います。
中高年登山者だけでなく、
若年層でも軽くみてはいけません。
凍死の一歩手前の症状である低体温症は、
夏山の場合風や雨にさらされることによって
体温・体力共に奪われ森林を超える山では
特に注意が必要です!
対策としては、
撥水ドライレイヤー素材やメリノウールといった
最新式素材の肌着などが有効で、
濡れると急激に体温を奪う綿性の衣料は
登山着には不向きですので気をつけてください。
また、症状を起こした場合には、
軽度の場合は濡れた衣服は、乾いたものに
着替え体を温める事が必要です。
アルコールは体を温めますが、
体温調整中枢を麻痺させ、
震えなどを引き起こすきっかけになります。
また、コーヒーやお茶は、
利尿作用で脱水症状を起こします。
中度からは、みだりに温めると
心臓に冷たい血液が戻りショック状態に陥る事があります。
安静にし、急激に温めたりマッサージは行いません。
中度~重度では呼吸が
停止している可能性があり、人工呼吸が必要です。
心停止の場合には胸骨圧迫を併用し、
心臓が鼓動を始めたら人工呼吸のみにします。
低体温症の症状で震えが起きたときは??
震えが起きる状態とは、
ちょうど低体温の初期35度から起こります。
腕など触れられても感覚がなくなり、
そうしたことで手指の動きが鈍くなります。
その前に寒気があり、熱を測っても
平熱と見過ごされてしまいがちです。
平熱が36.5度~37度であれば問題ありませんが、
それ以下で寒気が起きる場合には、
風邪と見過ごさず体を温めて、それ以上に
体温を下げない様気をつける事が必要です!
倦怠感や吐き気、立ちくらみやめまいなどが
主な症状です。
体を温める食べ物などを積極的に取ったり、
生活リズムを見直す必要などがあります。