うなぎの生態って
案外と知られていない事の多い魚ですよね。
うなぎの卵を見た事がある方は少なく、
一体どこで生まれてどの様に育つのか?
思えば知らないものですよね。
今回はうなぎの卵の事や
その生態の謎について調べてみました。
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うなぎの卵は海で発見された!?
なかなか天然うなぎを口に出来る事は少なく、
養殖うなぎがほとんどとされています。
うなぎはいくつか種類がありますが、
その中のニホンウナギは2014年に絶滅危惧種に指定されています。
生態が知られていないことで海の魚だ!川の魚だ!と、
どっちなのかはっきりしていませんでした。
その中で2011年に東大や九州大や海外を含めた
国際研究チームによって
世界初、うなぎの卵の摂取に成功した記事があります。
場所はマリアナ諸島付近、
水深150~180m辺りで発見されました。
かなり目の細かい網で摂取したらしく、
さぞかし小さく細かな卵なのだろうと想像出来ます。
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うなぎの産卵期はいつ?その卵の数や孵化までの期間は?
マリアナ諸島付近では2011年に100個以上の卵が見つかったのですが、
それ以前に2009年に東大が卵を31個見つけていた様です。
産卵場所の目星はついているものの、
うなぎの卵の数はそれほど多くない様です。
一説にはうなぎの雌1匹から生まれる卵は
およそ300~700万粒と多く、
海の中に分離し浮遊して孵化する卵を生むそうです。
1mm程度の卵は1週間には6mmまで育つそうです。
しかし、これほどまでにうなぎの数が少ないのは、
孵化する間に多くの魚に食べられてしまうからなのか?
孵化した後、レプトセファラス(ウナギの稚魚)になると、
3年もの長旅をしヨーロッパやアメリカと言った大陸を渡ります。
ちなみにニホンウナギの産卵場所も
マリアナ諸島海域とされています。
稚魚であるシラスウナギとなって
日本以外の韓国や台湾などで生息します。
親うなぎになれば産卵のためにマリアナ海域へとまた旅立つ訳ですが、
その時期などについてはまだ謎だらけの様です。
うなぎの卵から完全養殖は出来るの?
うなぎは世界の漁量のほとんどを
日本人が消費しているそうです。
天然うなぎは口に入る数はほぼ無いに等しいです。
そこで考えるのは養殖。
近畿大ではうなぎの完全養殖の研究を行っている様です。
しかし、孵化させてレプトセファラスまで育っても、
その次の成長期シラスウナギまでに育つ確率は5%
非常に少ない数の様です。
ちなみに国内での養殖では、
河口で捕獲したシラスウナギを養殖している様です。