スーツを水洗いをするという事は
未だにできる訳が無いとされていますが、
実際には水で洗う事ができ、
ドライクリーニングで洗うよりもずっと清潔です。
スーツを水洗いする際に起こる悩みといえば
縮みやシワなのかもしれませんが、
特にウールのスーツに起こるもの。
ウール自身も本来は水洗いができるので、
どんな方法で可能なのか?
ドライとの違いなどご紹介したいと思います。
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ドライクリーニングだとスーツは縮まない!?その理由は?
スーツを水洗いする前に、ウールの特性と
ドライクリーニングではどうして縮まないのか?
ご紹介したいと思います。
多くはドライクリーニングに持って行きますが、
いわゆる油で汚れを落とすといった方法です。
ただ、油で落ちる汚れというのは
機械油などガンコな油にだけ落ちる物で、
皮脂汚れなどは水と洗剤のほうがよく落ちます。
ドライクリーニングを出した衣類を保管して
着ようとしたら黄ばんでいた!
・・・という経験はないでしょうか?
それは水溶性の汚れである皮脂汚れが
油と酸化を起こしてしまった状態です。
黄ばみが出てしまえばなかなか落とすのも
大変ですし、衣類自体を傷める事となります。
また、油で洗うと縮まない理由には、
ウールの表面にあるキューティクルというウロコ状が
開く事がなく繊維同士が絡むことがないので縮まないといいます。
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自宅でスーツを水洗いする方法は?洗剤はなにがいいの?
先ほど油で洗うと縮まない理由で、
キューティクルが開く事がない!と言いましたが
このキューティクルを開かずに水洗いするには、
「中性洗剤」の働きを活用すればいいんです!
いわゆるおしゃれ着洗剤やホームクリーニング用洗剤は、
中性洗剤なので繊維に対してメリットのある洗剤です。
この洗剤をあらかじめ水に溶かした状態から、
スーツを水に沈める事で同時に繊維を守ります。
スーツと一緒に水を入れながら洗剤を投入する!
といった状態だと直接水に触れるのでよくありません。
また、繊維に対して「摩擦」もよくありません。
洗濯ネットに入れて優しい洗い方を行うため、
洗濯機ならばドライコース、
もしくは手洗いで洗う様にしましょう。
家庭でスーツを水洗いしたあとの脱水や干し方は?
脱水のしすぎは
シワを強く深く付けてしまう原因になります。
手短に30秒~1分で仕上げ、すぐに取り出しましょう。
その後はハンガーにかけて
「陰干し」もしくは「室内」で
ゆっくりとさわってやや湿ってる程度まで乾かします。
直射日光のほうがよく乾くと思いますが、
色あせや変色の原因になるので陽に当てません。
最後は軽く当て布を当ててアイロンがけをし、
風通しのよい日陰に干して完成です。