9月に入ると、秋分の日や敬老の日など
行事がありますね。
改まってお手紙を書く機会もあるかと思います。
「新秋の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」
なんて聞いたことはありませんか?
そもそも、「新秋の候」とは?新秋って?
今回は、その「新秋の候」について調べてみました。
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新秋とはどんな意味?時期はいつからいつまで?
新秋とは文字通り、
秋の初めや初秋という意味で、
陰暦7月の異称でもあります。
陰暦の7月ということは、2014年で
当てはめると、7月27~8月24日あたりです。
※例年であれば8月上旬から9月上旬頃
これはさすがに早すぎて、秋とは言えません。
8月下旬くらいから9月上旬
当たりからが適切と言えそうです。
新秋の候とは?意味や由来は?
手紙を書く際には、まず時候の挨拶から入り、
先方の安否を気遣った後に、自分の安否を伝えます。
この時候の挨拶に「新秋の候」が使われるのです。
時候の挨拶は、
自分が手紙を書いている時期ではなく、
相手が受け取る時期を考慮するものなので、
月をまたぐ際は注意が必要です。
良く見る「~の候」ですが、
どのような意味なのでしょうか?
「候」は、昔の暦で「期間」を表す言葉です。
「こう」や「みぎり」と読みます。
また、昔の読み方では「そうろう」と読み、
丁寧語の「です」「ます」「ございます」などの意味です。
ですので、「新秋の候」は、
「新秋でございます」や
「秋の初めになりましたが」などと訳され、
主に9月に使われる時候の挨拶なのです。
他にも、9月に使える時候の挨拶には
以下のものがあります。
・初秋の候
・新涼の候
・清涼の候
・新秋のみぎり
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新秋の候の結びの言葉は?
手紙は、本文が終わったら、
それで終わりという訳にはいきません。
締めくくりの言葉、
結びの言葉を忘れてはいけません。
結びの言葉とは、本文が終わった後に
改めて書く終わりの言葉で、
相手の健康を祈り、今後いっそうの
指導や引き立てを願う気持ちを表すものです。
「新秋の候」を使う時期は、
秋の初め頃ですから、まだ暑さが
残っているはずで、秋は実りの季節でもあります。
「夏バテは秋に出るとも申しますので、お気をつけ下さいませ」
「この秋の豊かな実りをばお祈り申し上げます」
以上のような結びの言葉を使うと、
手紙がぐっと引き締まりますよ。
かしこまった手紙は、決まりがいくつもあって
大変そうに思えますが、季節の言葉と、
相手を思いやる気持ちを忘れなければ難しくはありません。
「新秋の候」を使い、秋の初めのいい時期に
大切な人へ手紙を書いてみてはいかがでしょうか?