知らず知らずのうちに水ぶくれになっていて、
何が原因かわからない場合があります。
これの多くが、長時間低温熱源に
触れて起こるやけど、低温やけどです。
しかも、低温で長時間直接触れているため、
ただの赤みや水ぶくれに見えても、
損傷が深い場合が多いのが特徴です。
今日は低温やけどの水ぶくれについて
正しい知識を身につけましょう。
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低温やけどの水ぶくれの処置は?つぶす?破けたら?
まず、水ぶくれは、破らないほうがいいです。
破れるとウィルスや細菌に感染しやすくなってしまうので、
破らずに治すのが最も良いです。
水ぶくれ内部には滲出(しんしゅつ)と
言われる液体が溜まっていますが、
これは皮膚の再生を促す働きのあるものです。
本来であれば人間の自然治癒力で
治すのがいいのですが、
もし破れてしまった場合は、
感染を防ぐためにも、破れた皮は綺麗に
取り除き、きちんと消毒するようにしましょう。
市販の傷薬は消毒系のものが多いので、
塗布しないほうが無難です。
滅菌ガーゼなどで覆って乾燥を防ぎ、
傷口を潤すことで傷の治りを早めます。
低温やけどは低温でじっくり温められ
やけどが皮膚の奥まで進んでいるので、
表皮に熱を帯びていなくても、
表皮の下でまだ熱をもっている場合もあります。
これ以上、重症化させないためにも、
低温やけどに気付いたら、流水できちんと冷やします。
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低温やけどによる水ぶくれの治療にかかる時間は?
軽視せずにきちんと対処することが
求められる低温やけどは、
その傷の深さを大きく
4段階に分けることができます。
1番目は、
赤み程度の場合で、これは数日で治ります。
2番目は水泡ができてしまった場合で、
強い痛みを感じ、赤みもあり、
治るのに10日程度かかります。
3番目は水泡が白くなっている場合で、
痛みに鈍感になり真皮まで傷を負っているため、
治るのに2週間以上かかり、
また傷跡が残りやすい状態です。
4番目は皮膚の壊死が始まっている場合で、
知覚反応はなくなり、炭のように黒くなり、
治るのに1か月以上かかり、傷跡は残ります。
傷の深さによって治療法は変わりますが、
感染症を防ぐためにも、
低温やけどの傷跡を残さないためにも、
医師に診てもらうほうがいいかもしれません。
低温やけどによる水ぶくれの痕が残ったときは?
4段階の傷の深さの3番目以降は、
傷が残ることを覚悟する必要があります。
軽い場合は皮膚が赤黒く沈着し
盛り上がる程度ですが、
皮膚の壊死が見られる場合は、
切り取ることが求められます。
壊死してしまった皮膚は再生できませんので、
ひどい場合は皮膚移植も考えられます。
しかしながら、体の他の部位から皮膚をもらっても、
皮膚は場所によって様々であるため、
移植をしても目立ってしまうケースが多いのも事実です。
そのため、移植を進めない医師もいます。
医師との相談でどのようにするかを決めましょう。
低温やけどの傷跡が小さく、
目立たないようでしたら、保湿につとめ、
皮膚の再生を促す薬を塗布することも考えられます。