かしこまった手紙やビジネスでは
時候の挨拶というものを持ち入ります。
季節に応じ様々な時候の挨拶がありますが、
何かと挨拶の多い春の時期!
その時期に目にする「早春の候」
意味や時期など・・・
本日は「早春の候」について取り上げていきます。
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早春の候の意味や由来は?使う時期はいつからいつまで?
早春の候(そうしゅんのこう)とは、
その漢字を観て頂くとわかる通り、
春の始め頃を指して使う時候です。
では、具体的には何月頃の事を言うか?
・・・迷うと思います。
例えば時候の挨拶などの載せている本や、
サイトなどでもまちまちで、
2月下旬であったり3月に使う時候であると、
はっきりとしていない面が多いです。
「春」といえば2月4日に”立春”を迎え、
暦の上では春となります。
そうともなれば立春以降から、
3月8日頃に迎える”啓蟄”あたりをいうのか?
しかし立春を迎えた日の実際の気候はどうでしょうか?
まだまだ冬の寒さの方が強いと思いますし、
「春」という言葉を使うには少し早い気もします。
ともなれば多少春の兆しの見えて来る
2月下旬~3月上旬あたりを指して
使うという理由はぴったりだと思います。
こうした時候の挨拶を使うのは、
暦と実際の気候と合わせて判断すると使いやすいと思います。
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早春の候の時期に使う季語は?
季語は学生時代に国語の授業などで習ったと思います。
文章に取り入れるたり時候の挨拶に含めると、
ぐっと文章に季節感を出す事ができます。
季語は一般的に9つ程に分類され、
時候も含めて季語としています。
天文・・・天文と気象(○○流星群や台風といったもの)
地理・・・山・川・海・陸地などに関すること
人事・・・人の暮らし一般
行事・・・行事全般(節分やひな祭りなど)
忌日・・・著名人の命日
動物・・・動物一般(ホトトギスや季節を感じる動物など食肉にならないもの)
植物・・・植物一般(食材にならないもの)
食物・・・食物全般(旬の食べ物など)
早春の候の時期に使う季語としては、
蕗の薹・梅・ひな祭りや桃の花など。
早春の候を使った例文やマナーは?
早春の候、皆様ますますご健勝のほどお喜び申し上げます。
早春の候、まだまだ寒い日が続いておりますが
皆様いかがお過ごしでしょうか。
早春の候、平素は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます
他には・・・
そろそろ日も伸び始め早春の気配を感じる頃となりました。
など、ビジネスなどは「候」を使いますが、
親しい方などには「早春」だけを取り入れた
柔らかいイメージで使うといいですね。
また、時候の挨拶を入れた文章には、
最後に相手の身体などを労る
「結びの挨拶」を入れます。
温かい時期までもうあと少し、
時節柄風邪などお召しにならぬようご自愛ください。
かしこまった文章などに用いるものですが、
使い方によっては親しい方へのお手紙にも
季節を盛り込んだご挨拶として手軽に使えると思います。
ぜひ、使ってみてくださいね!