暖かさが一歩一歩近づいて来る季節に
「花冷え」って言葉を耳にしませんか?
天気予報や情報番組、
ラジオなどで「花冷えですね~」
なんて耳にすることがあったのですが、
「花冷え」ってどういう意味なんだろう?
時候の挨拶などでも使われる
花冷えの意味について解説します。
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花冷えの意味や由来は?時期はいつごろ??
「花冷え」とは文字からしても、
冷える時期なんだなぁという事は分かります。
時期は3月下旬~4月上旬、
本州などでは桜の開花時期を指しています。
つまり「花=桜」を意味しています。
桜が咲く時期は気温が不安定で、
暖かい日が続いたと思えば
急に冷え込む日が続いたりすることがあります。
お花見に行って冷えた・・・
なんてことも経験あると思います。
この時期は通常暖かくなるものですが、
北の方から冷たい空気を持った高気圧が
南下することから寒くなる様。
それが花冷えの正体です。
由来などは不明ですが、
韓国には「コッ・セム・チュウィ」という言葉があります。
「コッ=花」
「セム=妬み・嫉妬」
「チュウイ=寒さ」
という意味があります。
「蕾を開こうとしていた花が、妬ましく思う様な寒さ」
韓国の意味と似た様な意味を持つ「花冷え」。
お隣韓国の由来から考えれば納得な気もします。
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日本酒の温度表現にも関係している花冷えって??
「花冷え」は日本酒の温度とも
深い関わりがあります。
日本酒の飲み方は
「冷や」と「燗(かん)」があります。
「冷や」の中でも10度の事を
花冷えと言うそうです。
その他にも日本酒の温度には
それぞれ表現があります。
・冷や(5度) =雪冷え
・冷や(10度)=花冷え
・冷や(15度)=凉冷え
・燗 (30度)=日向燗
・燗 (35度)=人肌燗
花冷えの時候の挨拶や季語としての使い方は?
「花冷え」は時候の挨拶や、手紙はもちろん
俳句の季語にも使われ、春の季語に属しています。
使う時期もちょうど桜が咲き、
そして寒暖差がある時期に使うとよいでしょう。
時候の挨拶として使う場合には、
「花冷えの折」として使うことができ、
どちらかといえば時候の挨拶の結びの文、
相手を気遣う結びの文に使われる事が多い気がします。
花冷えの折、風邪など召されませぬようご自愛ください。
花冷えの折、くれぐれもお身体ご自愛ください。