日本は四季があって、
それぞれにとても素敵な言葉が付いています。
二十四節気という1年を24に分けて
それぞれに名称をつけたもので、
現代ではカレンダーや時候の挨拶としたり、
農作物の目安などにも使われています。
では、今回は多々ある中でも
「立夏(りっか)」を取り上げてご紹介しましょう。
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立夏とはどんな意味?その由来は??
二十四節気の第7、
四月節に属していて旧暦では
3月後半~4月前半を指していいます。
どんな季節なのか?・・・というと、
現在では異常気象などにより若干異なり、
ピンと来ない場合もありますが、夏の訪れを感じられる季節。
暦便覧では
「夏の立つがゆへなり」と記されている様です。
夏が立つ・・・それって?
と思いますよね。
脚が生えている訳でもないのに?・・・と。
よく「際立つ」とか「顔が立つ」「弁が立つ」などと
日本語には「~が立つ」という表現がありますね。
「香りが立ちます」とか。
「立夏」の場合は夏の気配、
なんとなく湿気を帯びた暑さを感じ、
陽射しは春よりも心無しか強さを増し
木々も緑を増して輝き、
春の穏やかさよりも夏に近い気候である
”夏らしくなってきましたよ”
という事から立夏の異称に
「夏立つ」という言葉もあるほどです。
立春・立夏・立秋・立冬
これらはその季節の始まりです。
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立夏の時期はいつからいつまで?
”立夏”は二十四節気に登場し、
その期間を5月5日頃~次の節気である
小満の前日5月50日頃までを指します。
丁度ゴールデンウィーク中から
その後しばらく行楽シーズンの時期ですね!
この時期が季節を夏とする始まりであり、
この後、8月7日頃に迎える
立秋までが夏の期間としています。
蛙がケロケロと鳴き始める頃であり、
立夏は雑節である「八十八夜」の数日後。
「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る」
という歌がありますが、
若葉が美しく春以上に植物の生長や輝きが
増す季節で目にその緑が優しい季節であるなと感じます。
本州や南でも田植えの準備などが始まり
一層緑の多い時期でもあります。
立夏と初夏との違いは俳句で考えるとわかる!?
立夏を夏の始まりだとお話しました。
季節を表す言葉には意味は異なるけれど
見た感じはとても類似しているものが多いのです。
そこで季節といえば俳句や和歌。
これらの場合は旧暦で季語を使います。
旧暦と現在の新暦では1ヶ月程度のズレがあり、
夏は「初夏・仲夏・晩夏」と3つに分けます。
初夏は旧暦4月、仲夏は旧暦5月、
晩夏は旧暦6月を指します。
そうともなれば俳句や和歌では、
夏のはじまりがズレてくるのです。
立夏は5月5日頃~5月20日頃といいましたが、
旧暦では仲夏となります。
しかし現在では和歌や俳句を詠むという事は、
季節を捉えなければなりませんので、
旧暦ではなく新暦で捉えるのが主流の様です。
初夏は立夏から芒種の前日までの期間を言うので
5月5日~6月4日頃までと考えれば
今の季節と言葉の意味から
しっくりくるのではないでしょうか?