うっかり日焼けをしてしまい、
肌が痛くなるのは辛いですが、
それがアトピーを持っている人になると、
さらに辛そうなイメージがあります。
実際には影響があるのでしょうか?
今回は日焼けによるアトピーについてお話します。
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日焼けによるアトピーへの影響
アトピーはかゆみを伴う湿疹で、
良くなったり悪くなったりが繰り返される皮膚の病気です。
アトピーの肌は、皮膚が弱く
炎症を起こしやすい状態になっています。
日焼けは、軽いやけどのような状態です。
また、肌に大量の紫外線を浴びてしまうことで、
皮膚に大きなダメージを与えます。
ですので、アトピーを持ちながら日焼けすると言うことは、
弱った肌に、さらに追い討ちをかけることになるのです。
通常であれば日焼けをすれば
肌は黒く焼けてしまします。
しかし、アトピー持ちの人の場合、
真っ赤に腫れ上がってしまい、
症状が悪化することもあります。
紫外線自体は実は、
アトピーには良いともされています。
紫外線には殺菌効果や免疫を
高めてくれる効果があると言われているからです。
皮膚科に行くと、薬を塗った後に
光を当てる治療がありますよね。
ただ、これは細菌やカビが原因で発症した
アトピーに効果があるとされているので、
やはり大量の紫外線を浴びることは、
アトピーにとって大きなダメージです。
日焼け後のアトピーの治療方法や悪化を防ぐためには?
アトピーであっても、日焼け後の
基本的なケアは大切です。
・冷やす
・水分補給
・保湿
この3点は念入りに行います。
それでも、日焼けによりアトピーが
悪化した場合は、迷わず病院へ行きましょう。
短期間に集中的に使用すると効果的です。
ただ、何よりも日焼けをしないことが一番です。
アトピーに対しては、
肌に優しい日焼け止めを選ぶようにしましょう。
「紫外線散乱剤入り」や「ノンケミカル」と
記載されているものがお勧めです。
焼けないようにと、SPFの数値が高いものを
選んでもよいのですが、
紫外線をよりブロックするために
「紫外線吸収剤」が入っていることが
多いので注意が必要です。
日焼け止めを塗る前に、
化粧下地や保湿剤を塗っておくと、
肌への負担が軽減されて、さらに効果的です。
もちろん、日傘や帽子などでの日よけも忘れてはいけません。
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顔などまだらな日焼けの原因は?
小学生くらいの子どもにたまに見られるのが、
単純性顔面粃糠疹(たんじゅんせいがんめんひこうしん)です。
これは、顔(口の周りや頬にあらわれることが多い)が
まだらに焼けたように見える状態で、
実際には、一部の色素が抜けて、
円形や楕円形の白い斑点のようになっているものです。
原因は主に乾燥で、この乾燥によって
カサカサと白い粉を吹いているようにも見えるのですが、
アトピーに罹患している子供が
多く罹る傾向にあるようです。
特に男児が多く、小学生の約2割に見られる症状です。
数ヶ月から数年で治ることが多いので、
治療法は特になく、放置します。
気になるからと言って、洗顔をしすぎると
悪化してしまうこともあるので、
その場合は、乾燥を防ぐために
保湿剤などを塗っておくのが良いでしょう。
日焼けでアトピーの症状を悪化させないように、
日焼け対策を十分に行い夏を乗り切りましょう!