ビジネスやお礼状といった
いつもよりもかしこまった文書を
作る場合に、時候の挨拶を使います。
春も何かとお知らせやお祝いを頂いたお礼など
しっかりとした文書送る事がありますが、
春の時候の挨拶もいくつかあります。
その中で「浅春の候」という挨拶があります。
いつ、どの様にして使うものか解説します。
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浅春の候とはどんな意味?時期はいつ?
時候の挨拶とは、
古くより二十四節気や雑節などから
季節や天候に応じた
心情や、季節感を表現した言葉です。
時候の挨拶とその後に続く文章は
相手の安否の挨拶と続き、
そうすることですっきりとした文書になります。
現在の異常気象などにより、
使いづらいと敬遠されがちですが
かしこまった文書には、
必要な季節の挨拶文になりますので、
少し興味を持っていただけると使いやすくなります。
浅春の候(せんしゅんのこう)とは、
まだ春の早い時節をいい、
冬の名残がまだある3月初旬頃に
使う時候の挨拶をいいます。
主に3月の時候の挨拶に属し、
3月初旬に使われる時候の挨拶には
・早春の候
・軽暖の候
・春暖の候
といったものもあります。
また、寒さと温かさが繰り返される時期でもあり、
「三寒四温」といった季語を取り入れたり、
「小春日和」という季語を入れて
春の文書に折り込まれる方がいらっしゃいます。
三寒四温は本来は冬季の季語であり、
小春日和は晩秋から初冬にかけて使う季語ですので
間違えない様にしましょう。
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浅春の候の時候の挨拶としての使い方や季語は?
時候の挨拶は
その後に相手の安否の挨拶と続き、
本題へと入って行く形式です。
例えば・・・
・ビジネス
浅春の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・一般
浅春の候、陽が延びて日1日と春を感じる今日この頃。
皆様お元気にお過ごしですか?
他には、季語を合わせて使うという方法もあります。
季語は時候や天文、地理、人の暮らし、
行事、動物、植物、食べ物といった分類があります。
しかし、時候の挨拶を入れた場合には、
季語の分類にある時候はくどくなるので、
合わせて使わないほうが文章もすっきりします。
桃の節句、雛、春の雪、春めく、山笑う、
水温む、春色、春一番、沈丁花、菜の花 など
時候の挨拶+季語の例文
・浅春の候、水ぬるみ陽も一日と延び
春本番へと歩みを寄せる今日この頃、
皆様お元気にお過ごしですか?
・浅春の候、沈丁花の甘い香りが、
まだ寒さの名残あれどより春らしさへと
感じられる日が続きますが、皆様お元気でしょうか?
といった感じに冒頭の挨拶から自分の近況、
本題と進めると筆が進みやすくなります。
また、時候の挨拶を使った文章は、
相手を気遣う言葉を含めた「結びの言葉」で閉じます。
・まだまだ寒い日もあることと思いますが、
どうぞお身体ご自愛くださいませ。
・春寒いの折り、どうぞお身体には十分お気遣いください。
相手の事を想い始まり終わるのが、
時候の挨拶を使った文書の基本ということです。