春の使者などと呼ばれる「鰆(さわら)」
俳句で使われる季語では春、
そして漢字からも春の魚として
認識されていることが殆どかと思います。
しかし地域によっては冬が旬の場合も??
今日は鰆の旬について詳しくご紹介したいと思います。
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鰆の旬な時期はいつ?冬、それとも春??
産卵後の夏以外は美味しいといわれる魚で、
日本の南側では春を告げる魚として扱われ、
東側、関東地方では”寒鰆”が好まれています。
その為、おおまかに関東と関西で分けると
関東・・・冬12月~2月
関西・・・3月~5月
が旬であるとされています。
俳句の季語でも春の季語に出て来たり、
その漢字からも春を感じさせますし
魚偏に春と書くと
イコール「春」と思いがちですが
実際には回遊する魚なので
群が漁場を通るその時期が旬ということで
定まっていないものと思います。
瀬戸内海に産卵で集まって来る事で、
人目に付きやすいため、
春の魚であるとも言われています。
癖の無い魚なので、鮮度が
とてもよいものはお刺身や寿司ネタに、
煮魚以外の調理に適していて
照り焼きや塩焼き、味噌漬けしてから
焼くなど料理の幅が広い魚です。
鰆の栄養や効能は?カロリーはどれくらい??
鰆はサバ科の魚だけあって、
良質なたんぱく質やEPAやDHAといった
動脈硬化予防や脳の活性に
とてもよい脂を含んでいる魚です。
特に鰆に含まれる脂の中の「n-3系脂肪酸」は、
アレルギー予防によいと注目されている成分。
他に体内の余分な塩分を排出したり、
血圧上昇を下げる働きを持つカリウムや、
骨の成長に必要なビタミンDといったものを含みます。
気になるカロリーですが、
鯖(サバ)100gに対して202kcalですが、
鰆(サワラ)は177kcalと少し控えめ。
肉類や甘いケーキなどを食べるよりは
ずっと遥かにローカロリーですし、
体によい脂を含んでいます。
こればかりを食べるということはありませんが、
バランスのよい食事の食材にはとてもおすすめです!
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鰆の下ごしらえ方法と保存方法は?
鰆はスズキ目サバ科で
体長60cmのものをいい、
それ以下の場合は
「サゴシ」や「ナギ」ともいいます。
体長は大きいですが、ホッソリしている事から
「狭腹」からこの名が付いたとされています。
切り身で購入することが殆どだと思いますが
水っぽくなりやすいので
下ごしらえの段階で、水気を取る事が必要です。
調理の30分程前から塩をまぶし、
余分な水分を取る事で身がしまり、
生臭さも取り除く事ができます。
保存方法は身がとても崩れやすいので
ラップで1切れずつ包んで急速冷凍します。
他に西京漬けなどにして、
漬け上がったらやはり1切れづつ包んで
冷凍庫へ保存しておけば
次に食べる時には簡単調理で1品で来ます。