「焼きさんま」は、内臓を味わうのが通!
といわれますが、
なかなか苦手な方もいますよね。
実際、どんな栄養があるのか?
本当に食べる意味はあるの??
さんまの内臓についてあれこれ、
見て行きたいと思います。
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さんまの内臓やはらわたにも栄養はあるの?
日本ではとても馴染みが深く、
特に旬を迎える秋のさんまは格別ですね!
江戸時代中期以降から日本では食べられていて、
ポピュラーになりはじめたのは大正時代以降だそうです。
「内臓」”わた”とも呼ばれている部分は
独特な苦味があり好みが分かれますが、
さんまは胃袋がないため消化から排出までが早く、
えぐみが少ないので内臓も食べる事ができます。
栄養のほどは非常に高く、
アミノ酸やビタミンB2やビタミンAを含み、
精神安定や貧血予防、眼精疲労や
ガン予防にも効果があります。
他、良質なタンパク質や骨・歯の強化に欠かせない
カルシウムと吸収を助けるビタミンDも豊富です。
さらに内臓に含まれるレチノールは、
真皮のコラーゲンを増やす働きを持つ成分で、
肌の弾力を保ち、たるみやシワを予防する
働きがあるので積極的に摂りたいですね。
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さんまの内臓に赤いのは虫が!食べるのは危険?
さんまの内臓で育つ寄生虫に、
「ラジノリンクス」という寄生虫がいます。
赤色で、時にさんまの肛門から出ていることもあります。
「寄生虫」と聞くと、腹痛を起こしたりしないか
心配になりますがが、人体に影響はありません。
しかし、生でも加熱しても赤い色をし、
2~3センチもあるので視覚的にも
気持ちのよいものではありませんね。
内臓部分は包丁を入れて切り落としてしまうと
焼いているうちに美味しい脂が
抜け落ちてしまう事になるので、
まずはそのまま焼いて食べる際にチェックして、
箸で取り除くようにしましょう。
また、さんまの身体に頭を突っ込む形で寄生する
「サンマヒジキムシ」という黒色の寄生虫もいます。
大概、私たちが購入する際には
目にすることはあまりありませんが、
もし付いていても特に害はなく
引き抜いて取り除けば大丈夫です。
危険な寄生虫もいます!
「アニサキス」という白色の細長い虫で
食べるととても激しい腹痛を起こします。
加熱して食べる分には問題は無い様ですので、
充分な加熱を行いましょう。
さんまの内臓の処理や取り方は?うろこも注意!?
さんまの内臓の処理の方法は、
まったく食べないというのであれば
切り落としてしまうのも1つ。
刺身で食べる場合には内臓は食べない方がよいでしょう。
というのも先にお話した「アニサキス」
さんまも刺身で食べられる様になりましたが、
鮮度が落ちると内臓から筋肉(身)に移動していきます。
-20度で冷凍か、70度以上の加熱で死滅しますので、
生食で食べる場合には、鮮度のよい調理されたものか、
-20度で一旦急速冷凍を施して酢等で〆て食べた方が無難です。
内臓は生食せず、必ず加熱しましょう。
塩焼きの際も気になるようであれば
取り出して水洗いしてから焼いても問題はありません。
また、さんまの内臓を食べると
中からうろこが出て来る事があります。
棒受網漁により大群を一斉にすくいあげる漁法時に、
網の中でさんまが動き、うろこが落ちた物を
飲み込んで、溜まってしまうため出て来ます。