寒い季節のお便りに使う時候の挨拶。
どんな言葉があるのか調べてみるとたくさんあり、
どれを使ったらいいか分からない!
そんなことってありますよね?
時候の挨拶は季節ごとに細かい情景を
現したものなので数多くあって当たり前です。
今回は向寒の候について
意味を含めて取り上げたいと思います。
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向寒の候の読み方とその意味は?
向寒の候はこうかんのこうと読みます。
向寒だけなら季語になり、
候は今の季節を現しています。
向寒とは秋よりも寒い冬に向う時期を現し、
「冬の気配がする時期ですね」といった意味です。
なお候は他にも「折」や「みぎり」も
同じ意味になります。
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向寒の候を使う時期はいつからいつまで?
向寒の候とはいったいいつ頃の時期なのか?
俳句で欠かせない季語としては
11月に含まれています。
暦の上では冬を迎える立冬。
現在では11月6日頃から使う事ができます。
ではいつまで使えるのか?
一般的には本格的に寒さが増して来る1月6日ごろ、
小寒を迎えるまでを目処にしています。
つまり11月上旬~翌年1月初旬まで用いる事ができます。
ただし向寒以外にも同じ時期に使う
時候の挨拶は他にもあります。
現代では「日に日に寒くなってく」という意味あいが強く、
主に使われるのは11月中~12月頃までが多い様です。
向寒の候に似てる?霜降の候と厳寒の候の違いは?
冬の時候の挨拶に使われる言葉にも、
同じ様な時期に使われるものが多くあります。
その中でも霜降の候や厳寒の候など
時候の挨拶があります。
実際の気候とはズレがありますが、
霜降の候は二十四節気に明確に登場しており、
10月23日~11月5日頃まで。
ちなみに2016年東京で初霜が観測されたのは、
12月17日なのでなかなか使うのが難しいですね。
また厳寒の候は寒さが一番厳しい時期、
12月下旬~2月の節分あたりとしています。
最も冬の寒い時期は1月6日頃の小寒。
寒の入りと呼ばれる時期です。
その次に迎える1月20日頃の大寒。
そして寒の明けである2月3日頃の節分を迎え、
翌日には春の訪れである春分となります。
この期間まで使えるものとしています。
厳寒の候は小寒や寒の入りも
時候の挨拶に使う事が出来るので
暦と相談して使ってみましょう。
使うのが難しい時候の挨拶。
季節にあった色々な挨拶を覚えておくと
一歩できる大人になれるのではないでしょうか?