あごや鼻、額といった皮脂腺が多い所が
テカテカになってしまう「脂汗」
同時にお腹や頭が痛いといった事が
なければ心配はありませんが
どんな時に出る汗なのでしょうか?
同じ様な汗に“冷や汗”もありますが、この違いとは?
今回は「脂汗」についてお話しましょう。
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脂汗と冷や汗の違いは?成分も違うの?
汗にはいくつか種類がありますが、
「脂汗」は始めにも少し触れましたが、
皮脂分泌が多い額や鼻・あごといった
顔を中心の常に脂ぎっている汗をいいます。
強い腹痛を受ける下痢や便秘、
高熱の際に胸部や手のひらや足の裏にかく事があり、
体の注意信号であるといえます。
一方“冷や汗”は、ドキっとしたりヒヤっとした際に
皮膚が冷たくなっている時に出る汗の事をいい、
皮膚の血管の収縮・鳥肌といった
寒い時に起こる反応と一緒に起こる事が特徴です。
成分としては一般的な汗同様、
主な成分は水分、塩化ナトリウム、尿素や乳酸
といったもので構成されています。
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脂汗が出るときは腹痛やめまいがすることも?
脂汗と冷や汗は混同していることもあり、
少し分かり難い面があります。
強い腹痛とめまいを伴なう脂汗の場合は
様々な原因が考えられます。
『過敏性腸症候群』という酷くストレスを
感じた際に起きる腹痛などでは、
立ち上がれず、目の前がくらくらとめまいを起こし、
脂汗が多量に出て、時に失神を起こす事があります。
また「血管迷走神経反射性失神」は、
皮膚の下近くや、内臓周辺を取り巻く
自律神経の1つに”血管迷走神経”というのがあり、
こうした腹痛や注射といった外的刺激によって、
神経が反応し反射的に起こす作用をいいます。
強い腹痛を起こした時にめまいや記憶がない(失神)
といった症状がこれにあたります。
顔や手などの脂汗対策は?
極度の緊張状態になると顔以外にも
手の平や脇にも脂汗をかくことがあります。
また、脂足は多汗症の方の中に多く見られ、
家族全員が脂足であることが多いため
遺伝性である可能性が高いです。
腹痛などの痛みを伴わない脂汗は、
特に脂肪体質の方によくみられます。
これは体型が肥満であったり、
痩せ形であってもどちらでも起こりえる事で、
日頃の食生活が『脂性寄り』である場合にみられ、
野菜をあまり食べず
肉や揚げ物などを好む方に多く見られます。
脂汗をかきやすく、すぐに顔がテカる!
という方は野菜中心の食事に変え、
ビタミン類を多く摂るようにすると軽減されます。
また、洗顔のし過ぎもかえって
皮脂の分泌を過剰にします。
ソープ洗顔は朝と晩程度に控え、
日中の脂汗は油取り紙で抑える程度に留めましょう。
脂汗は実は乾燥肌であるので、
保湿はしっかり行うこと!
皮脂分泌の活発なTゾーンは、
オイルフリーのものが有効です。