沖縄食材として有名な「ゴーヤ」

今では割と手に入る様になり、
さらに、育ててグリーンカーテンや
収穫を楽しむといったことでも
身近な夏野菜となりました。

「体にいいよ」とは言われても、具体的に
どんな栄養が含まれているかご存知でしょうか？

では、ゴーヤの栄養について
くわしく解説したいと思います！

ゴーヤの栄養成分は？苦味やわたにも栄養効果はあるの？

ゴーヤが「体にいい」とされるのは、
主に皮に含まれる栄養成分で、

ビタミンC、ビタミンB1・B2、葉酸、
カリウム、カルシウム鉄、食物繊維など。

ビタミンCはレモンの約4倍、
カルシウムは牛乳の約14倍、
食物繊維はセロリの約30倍、
鉄分はほうれん草の約2.5倍

と栄養が豊富な野菜です。

中でもわたには
果肉より1.7倍のビタミンCを含み、

種にある約60％の共役リノレン酸は
体脂肪の燃焼を促進する効果があるとされています。

ゴーヤの種には肌やダイエット効果もある？

あの独特の苦味は

・モモルデシン
・チャランチン
・コロコリン酸

といった成分で、コレステロール値を下げ、
糖尿病治療に顕著な成果が見られたほど。

ゴーヤが苦い原因と苦味成分をとる５つの方法！

また、注目したい成分として
果実や種に含まれる「蛋白MAP30」は

ガンを攻撃するナチュラルキラー細胞を
活性化させガンの増殖を抑える働きがあり、
ガン予防や進行を防ぐ働きにも期待が寄せられています。

ビタミンCはコラーゲン生成にも
必要な成分ですし、豊富に含まれている事から

美容にもよいとされていることは
とっても有名ですよね！

ゴーヤを加熱したり茹でると栄養は変わるの？冷凍保存では？

ゴーヤのビタミンCやβカロテンは
「加熱に強い」という特性を持ってはいるものの

やはり加熱しすぎれば
その栄養価は失われてしまいます。

苦味を飛ばす為に塩揉みをするといいと言われたり、
水に漬けておくといった方法が奨められていますが、

水溶性ビタミンであるビタミンCは、
塩もみで30％、加熱でさらに30％失われてしまいます。

薄く切ってさっと炒める程度で苦味は和らぎ、
特に油と相性のよいβカロテンは、
短時間で油で炒めるといった方法がよく、

さらに苦味はうまみ成分であるイノシン酸と
結びつくとうまみが引き出されます。

なお、栄養のあるワタの部分には苦味がなく、
果肉とワタの間に含まれています。

栄養価をそのままに保存するには、

よく皮を水洗いした後、水分をよく拭き取り
ワタを軽く取ってスライスし、

水にさらす事なく乾燥させるか冷凍保存し
1ヶ月以内を目途に解凍せずに
そのまま炒め物などに使う方がよいでしょう。

妊婦さんにはゴーヤの栄養は良くないって本当？

「苦味」が妊婦さんに良くない！
などと耳にします。

実はこの苦味、「キニーネ」という解熱効果成分があり、
過剰摂取は子宮収縮を助長し、流産の原因になるといいます。

沖縄の妊婦さんは毎日の様に食べている様ですが、
気になる様であれば少量にするか、

わた部分をしっかりと取り除いて、よく水洗いをする！
といった方法で量を考えて食べるようにしましょう。