いよいよ夏祭りの季節がやってきます。
夏祭りと言って思い出すのは花火や露店ですが、
お神輿だって忘れてはいけません。
私の地元のお祭りでは、毎年、山車を引き、
何年にか一度に年番が廻ってくるので、
その時にお神輿が登場します。
お神輿って担ぐの大変そうですが
担ぐために、コツなどあるのでしょうか?
今回はお神輿の担ぎ方について調べてみました。
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お神輿の担ぎ方の種類
お神輿を担いでいる人は、自分の担ぎやすい方法で
担いでいると思っていたのですが、
実は担ぎ方にも種類があったのです。
ここでは、関東近郊の担ぎ方をいくつか見ていきます。
江戸前担ぎ
方法・・・つま先を立てて、腰でリズムを取りながら前進する。
掛け声・・・「そいや、そいな」「うり、ふり」
主な祭・・・関東全般で使われている。三社祭、神田祭など。
千鳥担ぎ
方法・・・担ぎ棒の先端を首の後ろで受け止め、両手を添える。
かなり珍しい担ぎ方。
掛け声・・・「おいさ、ちょいさ」「よいと」「どした」
主な祭・・・熊野神社など
わっしょい担ぎ
方法・・・神輿を一度膝くらいまで下げてから勢い良く上まで引き上げる
掛け声・・・「わっしょい」
主な祭・・・深川神明宮、富岡八幡宮など
どっこい担ぎ
方法・・・膝を大きく屈伸させて、ゆるやかに大きく上下させる。
掛け声・・・「どっこい、どっこい」「よいーと、よいと」
主な祭・・・浜降祭、五所神社など
この他にも、
カニ担ぎ、さっさ担ぎ、横田担ぎなどがあり、
すべて担ぎ方も掛け声も異なります。
神輿の肩を痛めない担ぎ方のコツ
千鳥担ぎは肩では担がないので
例外になってしまいますが、
肩で担ぐ時、どのような点に
注意すれば良いか挙げてみます。
担ぐ方の手で、担ぎ棒を肩にしっかりと押さえつける。
(担ぎ棒に合わせて体をくっつけていく。)
隙間が出来ると肩が痛くなるため。
前の人と体をくっつける。
自分の身長に合ったところに入る。
担ぎ手が息を合わせ、
神輿を左右に振らないように動きを合わせる。
ここで重要になってくるのが、
担ぎ棒を体から離さないということです。
お神輿を担いでいて一番辛いのは、肩が痛くなることです。
担ぎ棒が動くたびに肩に当たっていたのでは、
すぐに痛くなるのも当然です。
しっかりと体と担ぎ棒を密着させ、動かないようにするのです。
また、そのためには、周りの担ぎ手と
リズムを合わせることが大切です。
リズムが違っていると、担ぎ棒に体を密着させることも難しくなります。
周りとリズムを合わせるために掛け声がある訳ですから、
掛け声を上手に使って、動きを合わせましょう。
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背が低い人の神輿の担ぎ方は?
夏は様々なお祭りにお神輿を担ぎに
行っているという友人がいます。
その子は女の子で、背も決して大きい方ではありません。
お神輿は男性が担いでいるイメージですが、
最近はこのように女性の担ぎ手も増えているし、
男性だって小柄な人はいます。
このような場合、「当て木」や「神輿枕」と
呼ばれる、自分の身長に合うように
木の角材を加工した道具があります。
これをお神輿と自分の間に挟んで、高さを調節するのです。
木でできているので、そのまま体に当たると痛いです。
ですので、タオルなどを挟むと、肩への負担がより楽になります。
この当て木の両側に穴をあけ太目の紐を
通しておけば、使用しない時でも腰などに
巻いておけるので、持ち運びも邪魔になりません。
この紐に赤やピンクを使って、
女性はかわいく仕上げていたりもするそうです。
お神輿は、担ぎ方のコツがわかれば辛くなさそうです。
最近は、「神輿を担ぐ会」なるものも増えているようなので、
日本の夏を体感するために、機会があれば参加してみてはいかがでしょうか?