瑞々しくジューシーな梨。
梨を切ってしばらくそのままにしておいたら茶色に変色してしまった!
という経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
変色した梨は食べても大丈夫なのか?
時間がたつと不安な時も・・・。
そこで今回は梨が変色する理由や梨の変色を防ぐ方法などを紹介します。
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梨が変色する原因は?食べられるの?
梨が茶色く変色してしまう原因は、酵素的褐変反応と言われるものです。
これは梨に含まれるポリフェノールとポリフェノール酸化酵素が、梨を切って空気に触れることで酸化する現象を指しています。
つまり梨の変色は、梨に含まれている酵素が空気と触れることが原因で起こるため、食べることは可能です。
しかし食感や栄養素、鮮度は落ちてしまい変色した部分は酸化しているため、若干渋みを感じます。
そのため、やはり梨を美味しく食べるためには、変色は避けたほうが良いと言えます。
ただし、ポリフェノールの含有量が少ない実の中心部分が変色している場合は、腐っている可能性があるため食べずに廃棄した方が良いでしょう。
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梨の変色を防止するための4つ対策
梨の変色は皮をむき空気と触れることによって起こります。
食べる直前に皮をむくのが理想的です。
特に梨のポリフェノールは皮の近くに最も多く含まれています。
皮を直前までむかないでおくことで、空気に触れる時間・面積を減らし変色を防ぐことができます。
しかしその日の予定や時間の都合などで、毎回梨を直前にむくというのは難しいですよね。
そこで梨をすぐに食べる場合と時間が経ってから食べる場合の変色防止方法を紹介します。
水にさらし冷蔵庫に入れておく方法
食後のデザートや来客に出すなど、梨をすぐに食べる際におすすめです。
水にさらすことで空気との接触を阻止することで酸化抑制させることができます。
方法は簡単でカットした梨を水にさらし、冷蔵庫で保存します。
水道水を避けたいようであれば、一度沸かした水やミネラルウォーターなどでも問題ありません。
水から出すことで変色が始まります。
食べる前に水から出しすぐに食べるようにしましょう。
塩水に浸す方法
塩化物イオンと酸化酵素が結合することで、酸化抑制させることができます。
- カットした梨をボウルに入れ、かぶるくらいの水を入れます。
- 塩をひとつまみ入れ、10~30分程度浸します。
- 梨についた塩水を落とすため、流水でさっと洗います。
レモン水に浸す方法
酸化酵素がビタミンC(抗酸化物質)に反応し、酸化抑制させることができます。
カットした梨を、レモン水にくぐらせるだけです。
レモンがない場合は、酢で代用も可能です。
砂糖水に浸す方法
糖が梨をコーティングし空気との接触を阻止することで、酸化抑制させることができます。
- カットした梨をボウルに入れ、水(200cc)を入れます。
- 砂糖(大1)を入れ、10分程度浸します。
これらの方法で梨をカットした場合、気候や保存状況、品種などにもよりますがおよそ6~8時間程度、梨の変色を防ぐことができます。
自宅にある物で変色を防ぐことができますので、ぜひ試してみてください。
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変色してしまった梨のアレンジ方法
変色して鮮度が落ちてしまった梨を、見た目も悪くなってしまったからと廃棄するのはもったいないですよね?
そのような場合は、変色してしまった部分を取り除きジュースにすることで、変色する前に近い味を楽しむことができます。
さらに、ジュースにする際に加える砂糖やレモンなどは、梨の変色を防ぐ役割を持っているため、その後の変色を抑えてくれる効果もあります。
梨ジュース(1人分)
氷(2個~3個)・砂糖(大1)・薄切りにした梨(1/2個程度※お好みで)をミキサーに入れ、好みの滑らかさになるまで撹拌したら完成です。
お好みで、ミント(1枚)・レモン(1枚)を添えます。
レモンは途中で加えると味が変わり、さっぱり飲むことができますよ。
他にも牛乳とミキサーにかけたり、バナナなど他の果物と合わせてミックスジュースにするなど、組み合わせは色々あります。
変色した梨もジュースやスムージーなどにアレンジすることで、美味しく頂くことができます。
ただし、生の梨を使っているので早めに消費するようにしましょう。
もう少し保存期間を延ばしたいという場合は、加熱することもおすすめです。
他にもジャムやパンにのせてトースト、お菓子に使うなど色々な加熱方法で梨を食べることができます。
もしも変色してしまった場合でも美味しく食べられます。
ぜひ色々なアレンジで梨を楽しんでみてください。