色々な料理のアクセントとなってくれる七味。
みなさんは普段どのように保存してますか?
使い切るまでに比較的時間がかかるものなので、使おうとした時にうじゃうじゃうごく虫を発見したということがあるようです。
虫よけとして使用されることもある唐辛子が使われているのに、なぜ虫がわくのか?
そこで今回は、七味に虫がわく理由や気づかずにうっかり食べてしまった場合の身体への影響など紹介します。
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七味に虫がわく理由
七味には虫よけとしても使われる唐辛子が入っているため、虫がわくことがあるなど思ってもみないものです。
しかし実は唐辛子を好む虫がおり、それが七味にわいてしまうのです。
その虫とは七味に含まれる麻の実・ゴマ・陳皮などを好む「ノシメマダラメイガの幼虫」とタバコなども食べてしまう「タバコシバンムシ」です。
これらの虫は七味から自然発生的にわくわけではありません。
主な原因は保管時にしっかり密封していても開封時の僅かな隙間から侵入するケースです。
タバコシバンムシ体長が2~3mm程度と小さく、ノシメマダラメイガも成虫になっても7~8mm程度と小さいため混入に気づかず封をしてしまいがちです。
結果、その中で産卵し七味に虫がわいてしまうのです。
七味を使おうとしたら中のゴマのようなものがうごめいていた、ということがあるのはこういったことが考えられます。
それでは未開封の七味ならば虫がわくことがないのか?と考える方もいるかもしれません。
しかし、そうとも言い切れず袋に穴を開けて入り込むことがあるのです。
特にノシメマダラメイガの幼虫は咬合力が強く、好物の唐辛子の香りなどを頼りに袋に穴を開けて侵入するケースがあります。
そのため未開封であっても七味の袋に黄色い粉のようなものが付着していたり、白い糸がひいていたりしていたら、虫がわいている可能性が高く注意が必要です。
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虫がわいた七味を食べてしまったけど大丈夫?
七味に虫がわいていることに気がつかず、うっかり食べてしまった場合、身体に何か影響があるのか心配になりますよね。
基本的にはノシメマダラメイガやタバコシバンムシを食べてしまっても、毒性はないので問題ないと言われています。
しかし人によっては、体質などでアレルギー反応が出てくることがあるようですので、体調を観察し何か異変が起きたら速やかに医師の診察を受けましょう。
もし七味に虫がわいていることに気がついたら、少しもったいないですが中身を全て廃棄することがおすすめです。
仮に虫を取り除いたとしても、七味には目に見えない卵などがたくさん紛れ込んでいる可能性が高いです。
さらに虫がわいた七味の瓶にも卵が付いていることがありますので、瓶も廃棄するか、しっかり洗って天日干しをしてから使うようにすると安心です。
自宅の七味ももちろんですが外食の七味も食べる前に一度確認した方が安全だと言えそうです。
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七味の正しい保存方法は?
開封か未開封かに関係なく虫がわく恐れがある七味。
虫を発生させない保存方法はあるのでしょうか?
ノシメマダラメイガやタバコシバンムシは高温多湿の環境を好むため、10度以下の場所では発生することができません。
普段、七味は卓上に置いてあるという家庭も多いかもしれませんが、七味の保存は冷蔵庫が一番適している場所になります。
冷蔵保存することで七味の風味などの劣化を遅らせることも可能になります。
また、七味を詰め替えて使っている場合は、途中で継ぎ足すのではなく使い切り、容器を洗ってから使用することがポイントになります。
料理のアクセントになる七味を美味しく頂くためにも、正しい保存方法で品質を保っていきましょう。