夏の果物と言えばスイカ。
スイカは水分が多く暑い夏に清涼感をもたらしてくれるため、好きでよく食べるという方も多いのではないでしょうか?
しかし、暑すぎてつい食べ過ぎてしまうということも少なくなく、健康面で不安を感じる方もいるかもしれません。
そこで今回はスイカを食べ過ぎると…という噂について、ウソなのか本当なのかを紹介します。
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スイカを食べ過ぎると下痢(腹痛)になる?
ウリ科であるスイカには水分が大量に含まれており、その量は可食部100g中約90%と言われています。
さらにスイカの代表的な栄養素であり、100g中120mg程度含まれている「カリウム」には利尿作用があり、排尿により体温が下がる作用があります。
つまりスイカには内臓を冷やしやすい水分とカリウムが豊富であり、食べ過ぎることでおなかを冷やし腹痛や下痢を引き起こしてしまう可能性があるのです。
そのため、この噂は本当であると言っても過言ではなく、おなかが弱い人は特に注意が必要だと言えるでしょう。
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スイカを食べ過ぎると太るって本当?カロリーや糖質は?
甘いスイカには当然糖質(炭水化物)が含まれてます。
カロリーは100g中およそ37kcal、
糖質(炭水化物)はおよそ9.7g含まれています。
1日の炭水化物の摂取目安量は225g~300g程度が望ましいと言われてます。
約4kgのスイカの可食部およそ2.8kgの糖質(炭水化物)は271gになるため、確かに1日の摂取目安量をクリアすることになります。
しかし、ここで見落としがちなのがスイカ以外に摂取する食事の糖質(炭水化物)量です。
一般的に糖質が高いと言われているラーメンや白米などの摂取にプラスして、スイカを食べ過ぎた場合、太る原因となるのは確かです。
ただスイカのみ食べ過ぎたというケースであれば、満腹感を得られることで他の食事の摂取量が減るため、むしろ糖質の摂取総量は減る可能性があるのです。
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さらに、スイカに含まれる「リコピン」には糖質や脂質の燃焼促進作用があります。
「カリウム」にも余分な水分を体外に排出させる効果があるので、結果的にむくみ予防に繋場ります。
そのため、スイカを食べ過ぎると太るという噂に関しては必ずしも本当であるとは言い難いです。
他の食事の糖質量とのバランスによっては、ダイエットの一助に繋がる可能性があります。
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妊娠中にスイカを食べ過ぎると危険!?
妊娠中の多くの方が悩むことの中に、つわりやむくみ、肥満などがあるのではないでしょうか?
スイカに含まれる栄養素の中で妊婦さんに嬉しい成分は、過剰な塩分を体外へ排出してくれる「カリウム」
むくみや冷え予防になる「シトリルリン」、糖分を分解し妊娠糖尿病の予防が期待できる「マンノシターゼ」などがあります。
さらに、赤ちゃんの成長にも大切な「ビタミンC」やそのビタミンCの酸化を防止する「システイン」も含まれています。
つわりなどで食事が摂れない時などに、水分が多くさっぱりしているスイカであれば、食べられるということもあるでしょう。
このように妊娠中に適した栄養素が含まれているスイカは、適量摂取であれば問題ないと考えられます。
しかし、食べ過ぎてしまうとおなかを冷やし下痢や腹痛の原因となったり、消化機能に支障が出てしまう可能性があります。
それが原因で赤ちゃんに悪影響を及ぼすということはないようですが、やはり母体の体調不良に繋がるため注意が必要です。
また、スイカを食べ過ぎると糖質の過剰摂取に繋がるため、連日過剰摂取が続いたりすると、妊娠糖尿病になるリスクが出てきます。
特に他の食事を摂取した上で、スイカを食べ過ぎていたりすると、リスクは一層高くなるので注意が必要です。
さらに、体重コントロールがうまくいかなくなってしまう可能性もあるので、スイカの食べ過ぎには注意が必要です。
妊娠中のスイカの食べ過ぎは危険という噂は、おおむね本当だと言っても過言ではないでしょう。
スイカの栄養素や効能を知って、夏の定番フルーツ・スイカの嬉しい効果を、食べ過ぎに注意しながら摂取していきましょう。