発熱時に使用する「座薬」
高熱を下げたい時には
最後の砦の様な存在ですよね。
座薬は上手く入れないと
痛みを伴い不快な思いをするばかりです。
座薬の入れ方。
赤ちゃんや子供、自分とそれぞれご紹介したいと思います。
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大人の看護や自分に使うときの座薬の入れ方は?
在宅看護で座薬を使う場合、
どの様にしたらよいのか?考えますよね。
大人であると羞恥心もあるので、
そうした配慮も考えなければならず、
それでいて無理な体勢で行う事も困難です。
無理に押し込むと腹圧で戻って来ますので、
ここできちんとした看護の知識を身につけましょう。
介護で行う場合には、左側臥位(ひだりそくがい)
つまりは左側を下にして横にします。
それというのも、腸の走行によるもので、
腸は「上行結腸→横行結腸→下行結腸」と続き、
最後に直腸へ向かう際に
左から右へと走行して肛門へと向かっています。
よって左を下にすると逆流を起こし、
座薬がうまく奥へと進みやすくなるのです。
また、自分自身の場合は
和式トイレで取る姿勢から、座薬を注入し
しばらく押さえながら立ち上がると良いでしょう。
介護でも自分でも同じですが、
指の第二関節ほどまで座薬と共に
奥へと押し込む事が必要ですのです。
手は清潔に保ってから行いましょう。
赤ちゃんや子供に座薬を入れるときのコツや使用量は?
赤ちゃんが暴れてうまく入れる事が出来ない!
・・・よくあると思います。
座薬は尖った形をしている方から
肛門に挿入しますが、水やベビーオイルや
オリーブオイルを塗って滑りをよくし、
オムツ替えの要領で両足を左手などで支え、
肛門を出したら躊躇せずに挿入してしまいましょう。
最後まで入ったら足は支えたまま
指の腹で肛門を押さえ肛門が閉じるのを待ち、
閉じてからオムツを当てれば
直後に出て来てしまう事はありません。
小さな子供などの場合は、
大人と同じく左側を下にして寝かせ、
注入したら5分ほど肛門を押さえておきましょう。
また、座薬を使える使用量・限度は
間隔を4~6時間開けて使用する様にしましょう。
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妊娠中は便秘用の座薬がおすすめ!?
副作用や負担がなく即効性があるため、
便秘の妊婦さんには
便秘用の座薬を処方されることが多いです。
この座薬には炭酸水素ナトリウム
つまり重曹が使われていて、肛門にいれることで
二酸化炭素を発生させ、腸に刺激を与えるというものです。
とても効果があり処方から早くて30分、
長くて1時間程度で効いて来ます。
飲み薬だと肝臓などに負担がかかるため
安全な座薬で処方されるのですが、
なかなか座薬が入れにくい体形だと思います。
しゃがむことはせず、洋式のトイレに座ると
自然と肛門が広がるのでそこで座薬を挿入し
しばらく押さえておいてから立ち上がるとよいでしょう。