梅雨が明けて暑さが本格的になる時期。
涼しげな暑中見舞いのハガキを
もらうと嬉しくなりますよね。
学生の頃、夏休みに暑中お見舞いのハガキを
送ってくれる友人がいたので、毎年楽しみにしていた記憶があります。
「大暑の候、暑中お見舞い申し上げます」
なんて書いてあると思います。
この大暑の候!
どんな意味なんでしょうか?時期は??
今回は気になる大暑の候についてお伝えします。
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大暑の候とは?意味や時期は?
そもそも「大暑」(たいしょ)とは、
二十四節気のうちの一つで、「立秋」までの
7月23日~8月6日頃までのことを言います。
大暑の名の通り、一年で最も暑いとされる時期で、
お祭りや花火大会も多く開催され、
まさに「夏」を感じることの出来る期間です。
二十四節気をさらに詳しく分けた
七十二候には、以下のようなものがあります。
初候
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7月23日~27日頃
これだけ読むと桐の花が咲くのかと思いますが、
実際は5月頃に開花し、この大暑の頃に実を結びます。
次候
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月28日~8月1日頃
「溽」という字は湿度が高く蒸し暑い様子を表します。
暑さが、土の中の水分を蒸発させて蒸し暑いという意味です。
末候
大雨時行(たいうときどきにふる)8月2日~6日頃
ときどき降る大雨ということで、夕立を意味していますが、
大雨という点では、台風も含まれていると言われます。
どちらも夏の風物詩ですね。
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大暑の候の「~の候」の意味は?
では、「大暑」の後についている
「候」は何を意味しているのでしょう。
「候」は、昔の暦で「期間」を表す言葉です。
また、「候」が使われている熟語として
思い浮かぶのが「天候」や「気候」です。
天気や季節の期間を表していることになります。
ですので、「大暑の候」は、
「大暑という季節になりましたが」
「大暑の期間に入りましたが」などと訳されます。
「~の候」を使うものとして、この時期では他に
「盛夏の候」や「猛暑の候」などがあります。
二十四節気に「~の候」を付けるだけで、
時候の挨拶として使えます。
大暑の候の結びの言葉は?
せっかくきれいな時候の挨拶から始まったのですから、
終わりもきちんとしなければなりません。
そう、結びの言葉です。
結びの言葉とは、本文が終わった後に
改めて書く終わりの言葉です。
相手の健康を気づかったり、
幸せを祈ったりする言葉が入ります。
暑中見舞いを送る小暑から大暑にかけての
時期は暑い盛りな訳ですから、
「暑さ厳しき折、ご健康をお祈り申し上げます」や
「猛暑が続きますが、どうぞお身体ご自愛下さいませ」
などと結ぶと良いでしょう。
大暑の時期は、一年でも一番暑くて嫌になってしまいますが、
上手に暑さ対策をして、夏のイベントを楽しみたいものです。