寒い季節に花を咲かせる蘭「シンビジウム」
年末に鉢植えを戴いたりすることも
少なくないと思います。
せっかくいただいたら、きちんと育てて、
また、花を咲かせたいですよね。
そこで、今回はシンビジウムの育て方について
ご紹介したいと思います。
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鉢植えでのシンビジウムの育て方は?
シンビジウムは胡蝶蘭と並び
最もポピュラーな蘭のグループで、
冬から春の花の少ない時期に花を咲かせることで
とても親しまれている花です。
開花時期は1月~3月で、
花芽が伸びたら支柱を立ててやり、
花茎を真っすぐに育つ様に誘引してあげましょう。
5月頃など霜が降りない時期になったら
室外に出し、よく陽にあててやり、
7月~8月の陽射しが強い時期は
葉が焼けてしまうので日陰の
風通しよいところで育てて上げましょう。
9月以降などはまた日向に出してやり、
冬の時期は7℃以上を目安に管理します。
日中と夜の温度差が激しいと、花芽が黄色く偏食し
落ちてしまったり腐ってしまうといったこともあるので
温かい暖房のきいた部屋で管理する場合は
特に注意が必要になり、
あまり温かいと咲いた花が早くに落ちてしまいます。
通常シンビジウムは、1度咲くと1~2ヶ月間は
楽しめる花なので、目安にしておくとよいでしょう。
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シンビジウムの葉や芽かきや冬の水やりは?
シンビジウムは育てている間に、
新しい芽をたくさん芽吹き、
この新芽をすべて育てていると栄養がきちんとまわらず
花が咲かせることが出来なくなります。
1つのバルブに1つの芽とし、
あとはすべてかきとってしまいましょう。
これを「芽かき」といい、
9月頃に花芽と一緒に新芽が出て来るので
間違えて花芽を摘んでしまわないよう
ここも注意が必要になります。
花芽と葉芽の違いは、
花芽は全体的にふっくらと丸みがあり、
やや横に伸び触ってみると柔らかい感触があります。
一方、葉芽は花芽の逆で、細長くて平たい感じで
触ると固めで、上に向かって伸びます。
また、シンビジウムは水を好む植物ですが、
9月~2月の間は生育はゆっくりぎみなので、
少々乾燥気味に管理し、週に1回コップ1杯程度にとどめ、
花芽がのびてきたら乾燥させない様にします。
それ以外は土の表面が乾いたら、
たっぷりと水を与えます。
シンビジウムの植え替えや株分けのやり方は?
2~3年に1度の割合で
鉢を一回り大きいものを用意し、
鉢から引っこ抜いて植え替えて行きます。
適期は新芽が伸び始める3月~4月頃、
根をチェックして黒ずんでいる様な箇所があれば
取り除いて根をほぐしてから植えてあげるとよいでしょう。
また、株分けは植え替え時期と同じ時期に行い、
バルブの数を2~3個に1株になる様に、
ナイフやはさみなどで切り分けて、
新たな用土で植え替えを行いましょう。