”ヒトデ”って食べた事はありますか?
「あるわけないでしょ?」と返って来そうですが
実は食材として食べている地域があります!
全てのヒトデが食べられる訳ではありませんが、
食べられるヒトデの食べ方など、
詳しくご紹介したいと思います!
Sponsored Links
天草ではヒトデを食べる!?食用マヒトデとは?
いわゆる「THEヒトデ」で、
あの黄色の大きめのサイズのヒトデで、
正式名は「マヒトデ」といいます。
熊本県の天草、特に不知火海に面している
龍ヶ岳町や御所浦町などで食べられています。
天草の方々が食べているヒトデは
「ゴホンガゼ」や「イツツガゼ」と呼ばれ、
いわゆるマヒトデ(キヒトデ)です。
普段、表面はまだらの紫色をしていたり、
オレンジ色や黄色と個体によって変わり、
内側は白くボツボツと
細かいイボ状の棘が密生しています。
そうした色が定まっていない事から
総称して「マヒトデ」としている様です。
星形で一般的なものは5本の腕を
放射線状に伸ばしていますが、4本や6本のものもいます。
Sponsored Links
ヒトデの食べ方は?どんな料理?味って??
ヒトデは春から初夏にかけて
腕に卵をたっぷりと蓄え、
いわゆる”卵巣”部分を食べるもので、
天草諸島の風物詩ともなっている様です。
ヒトデの食べ方は、天草諸島の方々は
塩茹でにして食べる様です。
ゆでると多くアクが出て、
5分ほど茹でたら出来上がり。
外皮は簡単に手で割る事ができ、割った中身を食べます。
味については、
・かにみそっぽい
・うにっぽい
などという表現がされています。
天草諸島のお寿司屋さんなどでは、
卵を取り出して乗せたヒトデ丼や、
寿司のネタの様にして出してくれるお店もあります。
盛られたヒトデは見た目はウニっぽいです。
ヒトデに毒はないの?食べて中毒にならない?
ヒトデは本来食用には適しておらず
カドミウムや鉛といった重金属を多く含みます。
さらにヒトデの味には苦味がありますが
その苦味はサポニンですが、
日本薬局方にあるサポニンとは異なる成分を持つようで、
ヒトデに含まれる「サポニン」は外敵から
身を守る抗菌性や、微毒性を持っているのです。
また、ヒトデはたくさん種類がある中、
特に姿が似ている「モミジガイ」というヒトデは、
それ自身が食べているものによって、
毒を持つかどうかが決まって来る様なので、
安易にヒトデを食べてみようとするには
かなり注意が必要だといえます。
他には「トゲモミジガイ」という種類は
体内にフグ毒と同じ毒(テトドロトキシン)を持ち、
表皮に”ヒトデヤドリニナ”が寄生しており、
食べると中毒を起こすので要注意です!
ヒトデはわりと海でみかけるので、
簡単に入手することができますが、
素人判断で食べることは自己責任になります。
安心して食べる場合には、
やはりその旬な時期に天草諸島にでかけて
食べた方がよいのでは?とも思います。