初夏から秋にかけて旬を迎える桃 。
5月頃よりハウスものや早生のものが店頭に並び始め、
7月にもなるとお中元などで頂いたりもしますよね。
せっかくですから新鮮なうちに
美味しくいただきたいものです。
しかし皮を剥いたりカットした断面から
すぐに変色してしまう桃。
変色を防いで、美味しく保存する方法などご紹介いたします。
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桃が変色する原因はなぜ?
桃を切って食卓へ・・・いざ食べようとすると、
まだ数分しか経っていないのに
茶色く変色してきていることがあります。
桃の変色の原因は
リンゴやナシなど他の果物の変色と同様で、
切り口の断面が酸化することによって起こります。
桃やリンゴなどの
果物に含まれるポリフェノールが空気に触れると
酸化酵素の働きによって茶色く変色してしまうので、
この酸化酵素が空気に触れるのを防いでおくと
変色を防止することができるのです。
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砂糖や塩水を使った桃の変色を予防する方法
では、酸化酵素が空気に触れないように
コーティングする方法をご紹介しましょう。
酸でコーティング
・桃の断面や皮を剥いたところにレモン汁を塗る。
・酢塩水に果物を浸す。
(20%の酢水に5%の食塩を加えたもの)
・アスコルビン酸の粉末を直接かける。
(栄養素ビタミンcとして働く有機化合物の一種)
または粉末を水に溶かして桃を浸す。
シロップでコーティング
・水と砂糖を1:1の割合で混ぜてシロップを作り、
桃の断面や皮を剥いたところに塗る。
桃を使用したパイやケーキなどのデザート用に最適。
塩水でコーティング
・塩と水の割合を1:10で塩水を作り、桃を浸す。
やや塩っぽい味が残ってしまうのがデメリット。
他にも、後にジャムに加工するというように
加熱調理の予定が立っている場合であれば、
サッと熱湯に湯通ししておく方法もあります。
生食するならレモン汁でのコーティングや
シロップでのコーティングがおすすめです。
桃を剥いた後の用途により
最適な方法を選んで変色を防いで
見た目にも美味しくいただきましょう。
桃の変色防止しながら保存はできるの?
桃はどの種類のものでも温度や湿度に敏感で、
皮を剥いたり切ったりしたものは
変色だけでなく、甘さも抜けてしまいますので
なるべく早く食べきるようにしたいものです。
しかし、カットしてしまった桃を
どうしても保存しなければならない時は、
上記の方法でレモン汁またはシロップで
一切れづつコーティングしてから冷凍保存し、
2~3日中には食べきるようにします。
または、直ぐに一手間かけて
砂糖やハチミツなどの糖分を加えて加熱し
ヨーグルトやデザート用の
桃ソースを作ってしまいます。
煮沸した瓶に詰めれば
冷蔵庫で1~2週間は保存可能ですので、
無駄にすることなく楽しむことができます。