夏から旬を迎える「みょうが」は、
なぜだか”物忘れ”や”バカになる”など
逸話がありますね。
爽やかな味により清涼感を覚え、
夏の涼を感じられ体によさそうに思う
みょうがですが、
どうしてそんな話になったのでしょう?
みょうがを食べると物忘れをすると言われる
その逸話の秘密に迫りました!
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みょうがを食べると物忘れをすると言われるのはなぜ?
薬味に最適であるみょうがですが、
なぜかマイナスイメージのつく
いわれがありますね。
その理由には諸説ありますが、
1つにインドから伝わった話があります。
お釈迦様の弟子に
「周利槃特(しゅりはんどく)」という
仏道に優れ、悟りまで開いた人物がいました。
槃特は優れた人物なのに、
なぜか物忘れが酷く、
その酷さは自分の名前すら忘れるほど。
不憫に思ったお釈迦様は、
首から名札を下げさせましたが、
それすら忘れ、生涯自分の名前を
覚える事が出来ませんでした。
槃特が亡くなった後、その墓から生えて来たのが
「みょうが」であったことから、
みょうがを食べると物忘れをする!
という言われが後世に残ったとされています。
また、この植物に
「みょうが(茗荷)」と名付けられた理由も、
「自分の名を背に荷なってずっと努力し続けた」
という事から名付けられたと言います。
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みょうがと物忘れの言い伝えは落語から!?
「茗荷宿(みょうがやど)」という
古典落語はご存知でしょうか?
先にお話したインドから伝わった話をネタに
落語で広まったのが日本での言われの様です。
宿場町のはずれにある宿屋の夫婦が
客が泊まらず嘆いているところ、
掛け金を集めた帰りの商人が宿泊。
その商人は200両を
帳場で預かって欲しいといい、
宿の夫婦は客に
たくさんみょうがを食べさせて
掛け金を預けた事を忘れさせようと
たくらむのですが・・・。
逆に宿代を払うのを忘れられてしまった!
というオチがある話しですが、
この落語の元になったのが槃特の話しから
来ているという説がある様です。
みょうがは本当に物忘れをするの!?
みょうがを食べると物忘れするの?
という本来知りたい本題と言えると思いますが、
実際には、そんなことはありません。
むしろそうした効果があったらお店に並びませんし、
古くから食べられていなかったと思います。
いわれとは全く逆の効能があり、
みょうが特有の香り成分である
”アルファピネン”により
リラックスし血の巡りをよくする
働きがあり、頭がスッキリします。
他にも食欲増進や体を温める働きがありつつ、
溜まった熱を排出するという働きもあります。
夏にはぴったりの食材ですね!
薬味としても最適ですが、
家庭菜園などで沢山取れた場合は
塩漬けや酢漬けにしておつけもの変わりや
料理のアクセントとしても使えますよ!