秋になるとイチョウの木が
黄色く色づき実をつけます。
その実がぎんなん(銀杏)
揚げても焼いても美味しい、ぎんなんですが、
気を付けなければならないことがあります。
今回はぎんなんの栄養について
ご紹介していきます。
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ぎんなんの栄養素には食べ過ぎると中毒の恐れもある!?
ぎんなんにはアンチビタミンB6物質が
多量に含まれています。
そのため食べ過ぎると、
ビタミンB6欠乏症と似た中毒症状を
起こすこともあります。
痙攣などが特有の症状ですが、
大人であれば、かなりの数を食べなければ
中毒症状を起こすまでは至りません。
戦時中は、多くの人が栄養失調だったため
この中毒症状を訴える人が多くいましたが、
現代では激減しています。
近年、報告される症例の
7割は5歳未満ですので
子供にぎんなんを食べさせる
場合は特に注意が必要です。
また、イチョウアレルギーが強い場合は、
木のそばを通っただけで、発疹が出たりします。
アレルギーでない場合も、ぎんなんを
直接触った指を経由して、
指で触った体の部分に発疹やかゆみを
引き起こすことがあります。
実を拾うときにはビニール袋やゴム手袋などで
ガードすることをおすすめします。
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実は、ぎんなんは栄養豊富で様々な効能が!?
アレルギーなどの発症例もありますが、
ぎんなんには潤肺や、咳を鎮めたりする効能があり、
栄養価も高く古くから
民間療法や漢方として使用されてきました。
ぎんなんの栄養には、
・炭水化物の糖質
・タンパク質
・無機質のリン酸
・カリウム
などが含まれており、
特にタンパク質は
バランスのいいアミノ酸が特徴的です。
私たちに必要な栄養素が
詰まった食材と言っても過言ではありません。
しかし、どんな食材においても
言えることですが、摂りすぎは禁物。
ぎんなんは、大人でも1日10粒程度に
抑えるよう心がけたいものです。
バランスを考えた食事で、
万遍なく栄養を摂るようにしましょう。
ぎんなんのカロリーは?薄皮はどうしたらいいの?
普段私たちが食べている部分は、
外皮と殻を取り除いた胚乳の部分です。
うす緑の翡翠色をしている場合は、
さらに薄皮を剥いた状態です。
その状態のぎんなんは、10粒で
16グラム程度、27キロカロリーです。
料理本やレシピのほとんどは薄皮を
剥く工程を記載してありますが、
薄皮は剥かずに食べても害はありません。
しかし、ぎんなんのモチモチとした食感と
美しい翡翠色を出すために、剥くのをおすすめします。
外で拾ってきたぎんなんは、
まず独特の臭いを放つ外皮を取り除き、
種子を取り出します。
種子の殻は硬いので、炒って割るか、
ハンマーなどで割ってから調理するなどして
殻から薄皮に包まれた
ぎんなんの胚乳部分を取り出します。
薄皮の剥き方も簡単に油で揚げたり、
茹でてから冷水につけたりと様々です。
いろいろなレシピがありますので、
挑戦してみてはいかがでしょうか?